サンパウロ時事:世界最大の日系社会を擁するブラジルのサンパウロで7日、日本文化を紹介する祭典「日本祭り」が3日間の日程で開幕した。会場にはコスプレ姿のブラジル人や、日本とのつながりを探る日系人の姿も見られ、太鼓演奏などの出し物や屋台で提供される郷土料理を楽しんだ。
主催する日系団体によると、期間中は約20万人の人出が予想され、海外で開かれる同種のイベントとしては世界最大級。24回目の今年は、新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの開催となった昨年よりも規模を拡大した。ゲームのキャラクターを装ったラウラ・カマルゴさん(31)はお守りを携帯し、部屋にのれんを掛けるほどの日本びいき。「日本文化に共感し、それをコスプレで表現している」と笑顔で話した。
日系人の間では、世代が進むごとに日本とのつながりが薄くなる傾向がある。コロナ禍で日本語の勉強をやめたという日系3世のブルナ・ミヤジさん(16)は、漫画関連のシールを購入。「高校を卒業したら日本に行きたい」と語った。
時事通信