リヤド:サウジアラビアがメディアとテクノロジーの分野で躍進する中、香港の投資家たちが同国への投資機会を狙っている。
香港にあるツァングループのパトリック・ツァン会長によると、サウジアラビアは「多額の」資金を受け入れることになり、それがサウジアラビアを発展の新時代へと押し進めるという。
アラブニュースとのインタビューでツァン氏は、サウジアラビアが近年著しい経済成長を遂げているおかげで計り知れないビジネスチャンスがあるとして、同社が湾岸諸国への進出に意欲的であると語った。
「今後5年、10年、15年で、この地域に進出する見込みです。ここが経済と活動の中心になるでしょう」とツァン氏は語る。
アラブニュースに対し、同氏は同社が中東のメディアとテクノロジー分野への投資を計画していると語った。
ツァン氏によれば、同グループはリヤドにプライベート会員制クラブの設立を計画しているとのことだが、その場所は明らかにしていない。ただし、同グループが2024年までにセンターを確実にオープンできるよう、すべての手配を完了させたいと述べた。
「私は、2030年ビジョンのインフラ実装においてテクノロジーが重要な役割を果たすと考えています。たとえば、クリーンテック、再生可能エネルギー、ビデオゲームなど、あらゆる種類のテクノロジーが、ここで大いに活躍するでしょう。鉄道から電気自動車まで、インフラは枚挙にいとまがあまりせん」と同氏は語った。
サウジアラビアと中国、両国間の結びつきは強く、「さらによい方向に向かっている」とツァン氏は言う。
同氏は、サウジアラビアの首都における交通量の多さを、経済が繁栄していることを示す好ましい兆候だと考えている。
ツァン氏は「ここはとてもエキサイティングで、たくさんの機会もあります」と付け加えた。
同幹部は、王国における技術的進歩を称賛した。
リヤドのレストランでの夕食の席で、キング・ファイサル財団事務局長のバンダル・ビン・サウド・ビン・ハーリド王子と経験を分かち合った同氏は、次のように述べている。「王子は、他の国では見たことのないものを見せてくれました。テーブルクロスの下に小さな電子スキャナーがあって、それを使ってアップルペイで会計を済ませることができるんです。8人いれば、プログラムを設定して8人で割り勘にもできます」
ツァン氏は、人々の生活を便利にするテクノロジーがこのように見事に活用されていることに興奮し、こう付け加えた。「これは、これまでに見たことがないものです」
香港を拠点とする同社は、将来的に中東にバイオテクノロジー関連の代表団を派遣する計画も立てている。
「今が適切な時期であり、そしてここが適切な場所です。だから私たちはここにいるし、長期的にもここにいるつもりです」とツァン氏は付け加えた。
同社は、バイオテクノロジー分野での技術や知識をこの地域に移転し、とくに若者や大学の発展を支援できると考えている。