サンダーランド(英北東部):日産自動車は24日、欧州の主力生産拠点である英サンダーランド工場で、スポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」と「ジューク」の電気自動車(EV)を生産すると発表した。同工場で手掛ける「リーフ」と合わせ、英国で生産する3車種すべてがEVとなる。
日産は2030年までに欧州で販売する車をすべてEVにする目標を掲げており、売れ筋の2車種を完全電動化することでEVシフトを加速させる。同工場の生産設備や新たな電池工場の建設などに、発表済みの10億ポンドを含め、最大30億ポンド(約5600億円)を投じる計画も明らかにした。
この日の当地でのイベントには、日産の内田誠社長が出席。「EVはカーボンニュートラルの達成を目指す当社の計画の中核を成すものだ」とあいさつした。
約6000人の従業員を抱えるサンダーランド工場は英国最大の自動車工場で、スナク首相も現地を訪問。声明で「日産の投資は英国の自動車産業に対する大きな信頼を示すものだ」と述べ、雇用や地域経済への貢献を歓迎した。
時事通信