
リヤド:サウジアラビアは、同国金融セクターの支援・開発のため、Makkenと呼ばれる新しい金融テクノロジープログラムを立ち上げた。
サウジアラビア中央銀行のアイマン・アルサヤリ総裁は12月17日、資本市場庁(CMA)のムハンマド・エル・クワイズ長官と共にこのイニシアチブを正式に発足させた。
同プログラムは、SAMAとして知られる同銀行とCMAによるフィンテックエコシステムの支援・開発に向けた継続的な取り組みの延長であり、金融セクター開発プログラムの傘下にある。
Makkenは3年間で150の新興フィンテック企業を支援することを目標としており、この有望なセクターの成長の旅を強化し高めることに直接貢献する。
発表式典でアルサヤリ総裁は、サウジアラビアのさまざまな分野における目覚ましい発展、中でもフィンテックが最も急成長している分野のひとつであることを明確に伝えた。
同氏は、金融セクターにおけるデジタル化・イノベーション促進に対する継続的な尽力と貢献を強調。
アルサヤリ総裁は次のように述べた。「フィンテック企業の活動は急成長しており、2022年末の147社に対し、2023年11月末には207社に達し、40%もの著しい伸びを見せている」
また、「2023年に入ってから、約3,000人の直接雇用がフィンテックセクターで創出され、今年第3四半期末までに同セクターの雇用総数は5,000人を超えた」と付け加えた。
アルサヤリ総裁はまた、2023年初頭のSAMAのオープンバンキングラボの立ち上げや、オープンバンキング決済サービスに関する規制枠組みの第2版リリースに向けた現在の作業など、主要な進展についても言及した。
アルサヤリ総裁は、サウジアラビアの金融セクターにおけるフィンテックおよびデジタルトランスフォーメーションを支援するため、サウジアラビア中央銀行と資本市場庁が指示や規制を含む16の文書を発行・更新したと述べた。
同国における1~11月のPOSサービスによる取引件数は、前年同期の66億件から23%増の81億件となった。
1月から11月までの取引額は、前年同期の5,090億リヤル(SR)から5%増の5,600億リヤル(1,356億8,000万ドル)となった。
アルサヤリ総裁は最後に、サウジアラビアにおけるフィンテックセクターの継続的進歩について楽観的な見方を示した。