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サウジアラビアは「遊休資産」を活用して未来を推進する サウジ経済相、ダボス会議で語る

サウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済・計画相はダボス会議で発言した。(WEF)
サウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済・計画相はダボス会議で発言した。(WEF)
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19 Jan 2024 01:01:10 GMT9
19 Jan 2024 01:01:10 GMT9
  • サウジの戦略とは「大胆な行動」であるとファイサル・アル・イブラヒム氏が語る
  • 同氏によると、気候変動などの問題に取り組むには長期的な視点が不可欠

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済・計画大臣は17日、ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)で、同国は自国の資源と資産を活用するより良い方法を模索していると述べた。

「我が国は、膨大にある、貴重でありながら眠ったままの資産に目を向け、それらをどのようにすればより良く、そして国家目標に貢献するために活用できるかを考え始めた」と、同氏は「Investors of First Resort: Government Inc.(一番頼りになる投資家:政府株式会社)」と題されたパネルディスカッションで語った。

WEFマネージング・ディレクター、サーディア・ザヒディ氏がこのパネルディスカッションの司会を務め、シンガポールのターマン・シャンムガラトナム大統領などハイレベルなスピーカーが複数登壇した。政府による投資が世界経済の状況をどのように変えつつあるのかを考察した。

アル・イブラヒム氏は、各国政府は、特に最近の世界的な危機に対応するため、自国の資産や能力をより効果的に活用する必要があると認識しており、国家目標を達成するためには不可欠な民間部門とのさらなる協力が必要とみなしていると語った。

気候変動や技術革新のような問題に取り組むには、長期的な視点が極めて重要と同氏は指摘した。

同氏はまた、経済の多角化、グローバルな関与、生活の質の向上を目指すサウジアラビアの野心的な計画である『ビジョン2030』について語り、教育や医療などの人的資本や、公的部門の能力強化におけるシンガポールとの協力関係など国際的パートナーシップへの投資の重要性を強調した。

「サウジアラビアには、誰もが注目している戦略がある。その戦略とは、大胆な行動、実践による学習、グローバルな協力だ」とアル・イブラヒム氏は語った。

同氏は、国家開発のために遊休資産を活用する代表例として公的投資基金(PIF)を挙げ、利益の創出と開発の刺激の両方に重点をおいていると指摘した。

「我が国は多角化を迅速に加速したいと考えていたので、いくつかの分野に参入し、環境を構築した」と同氏は述べた。

「国として収益性を高めるための条件を整えた13のセクターを優先し、PIFは2023年に350億ドルを超える大規模な新規資本を投入した」

同氏は最後に、グリーンエネルギーのような分野での国際協力の必要性や、将来の技術進歩につながる共同での取り組みの重要性を強調した。

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