
リヤド:レッドシー・グローバル社はビジョン2030に呼応して、同イニシアチブが提供する機会を活用するサウジアラビアの若い人材の、トレーニングおよびスキルアップの面で大きな前進を見せている。
リヤドで開催された「不動産の未来」フォーラムでレッドシー・グローバル社のジョン・パガーノ最高経営責任者(CEO)は、国家ビジョンへの貢献の重要な基礎として、地元の人材育成に取り組んでいることを強調した。
「ビジョン2030が生み出す機会から益を得るため、サウジアラビアの若者のトレーニングとスキルアップに膨大な労力を費やしています」と同氏は語った。
注力する分野は高等教育のみにとどまらず、観光産業のさまざまな職種を対象としている。
一連の取り組みの中で際立ってるのが、人材開発基金と提携して行う同社の職業訓練プログラムである。
プログラムはすでに成果を上げている。「夏に最初の480人の生徒が卒業し、全員がレッドシー・グローバル社に就職しました」とパガーノ氏は述べた。
これらの卒業生は、空港サービス、エンジニアリング、再生可能エネルギー部門など、さまざまなホスピタリティ産業の提携先に就職した。
レッドシー・グローバル社のより大きな雇用目標を強調して、パガーノCEOは次のように述べた。「最終的には、レッドシーとAMAALAだけで、直接雇用6万人、間接雇用6万人、合計12万人の雇用を創出するつもりです」
さらに、同社は卒業生のエリート研修プログラムも実施しており、60,000人が応募し、70人が選ばれた。
パガーノ氏は若い才能を育てることの重要性をさらに強調した。そうした人材のひとりがいずれ同社のビジネスを率いてゆくことになると同氏は考えている。
人材イニシアチブに加え、レッドシー・グローバル社は持続可能な開発にも取り組んでいる。
パガーノCEOは、90ある島のうち22か所を開発して75%は手付かずのままにし、訪問者の数を制限して、生態系のバランスを維持するという同社のアプローチに言及した。
「これはすべて、生態系の限界を尊重し、この貴重な環境にストレスを与えないようにすることで、将来の世代にわたって楽しめるようにするための取り組みの一環です」と同氏は説明した。
このようなアプローチは、今後10年間で観光地の純保全価値を30%向上させるという同社の目標に沿ったもので、再生型観光へのコミットメントを示すものだ。
パガーノ氏は、同社が再生可能エネルギーを利用した最大の観光地を建設したことは、持続可能性に対する同社の取り組みを明らかにしたと述べた。
「観光地に電力を供給するため、76万枚のソーラーパネルを設置しました。そこは完全に切り離されています。つまり、国の送電網に接続していません。そして現時点で世界最大の蓄電池システムを導入しています」と同CEOは付け加えた。