
ソフトバンクグループ(SBG)が8日発表した2023年4~12月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が4587億円の赤字(前年同期は9125億円の赤字)だった。4~12月期の赤字は2年連続。投資事業が本格回復に至っていないが、足元の23年10~12月期の損益は大きく改善した。
投資事業全体で4~12月期に5389億円の損失を計上した。SBGは、自社や傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を通じて国内外の新興企業などに投資している。業績は投資先企業の株式の価値などに左右され、これまで世界的な株価下落の影響を受けてきた。自社投資の損失は5834億円、SVFの損失は520億円だった。
一方、23年10~12月期の純損益は9500億円の黒字を確保した。四半期ベースの黒字は22年7~9月期以来5期ぶり。足元の保有株式の価値上昇などを受け、投資損益全体で4246億円の黒字と持ち直した。子会社が米携帯電話大手TモバイルUSと合併した際の契約に基づく同社株式の無償取得も寄与した。
時事通信