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世界の教員不足にはAI以上のものが必要:WEFパネリスト

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29 Apr 2024 04:04:15 GMT9
29 Apr 2024 04:04:15 GMT9

アナン・テッロ

リヤド:リヤドで開催された世界経済フォーラムの特別会合に出席した教育専門家や意思決定者によれば、世界的な教師不足は人工知能の活用だけでは改善されないという。

「中低所得国の教育セクターにとって、教師は目下最大の問題です」と、教育グローバル・パートナーシップ・プラットフォームのチーフであるローラ・フリジェンティ氏は、日曜日のパネルで発言した。

ルワンダの教育大臣であるガスパール・トワギラエズ氏は、AIは教育に革命をもたらし、世界的な教師不足の解決策を提供することができると述べた。

「もちろん、AIやテクノロジーが教師の代わりになるわけではありません」

「ここでは、AIがどのように教師のための教材を作成するのに役立つかをお話しします。そうすれば、高価なトレーニング・セッションを受ける必要がなくなります」

トワギラエズ氏は、AIが教室で教師をサポートできることを強調し、「教師はAIを使って自分自身でトレーニングを受けることが出来ます」と説明した。

フリジェンティ氏は、人工知能の力を教育に活用する場合、「ある特定の国だけに輸入できるような、万能のテクノロジーは存在しない」と述べた。

「その国の状況から出発し、解決策を考えなければなりません」と彼女は続けた。もし、その国に合った解決策がなければ、子ども一人当たり年間8000ドルを教育に投資できる国と、80ドルを投資するのがやっとの国との間に、より大きな格差が生まれることになります」

「そしてそれは、あらゆる種類の社会経済的格差、社会内の不平等、(そして)グローバル・ノースとグローバル・サウス間の不平等を生み出すことになるでしょう」。

フリジェンティ氏は、「テクノロジーとAIがこのセクターの実行方法や管理方法に加え得る改善点を、変革する必要性に基づいて大きな見地に立って統合することが出来ます。これには多くのことが含まれます。カリキュラムを変えることや、教師が直面している問題に対して対応法を考えることなどです」

「Is Education Ready for AI」と題されたパネルディスカッションには、タキ創業者兼CEOのルダイナ・アブド氏、アクセンチュアグループCEOのジャック・アザグリー氏、デジタル協力機構事務局長のディーマ・アルヤヒヤ氏らが登壇した。

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