リヤド:サウジアラムコは、アジア向けに販売する主力アラブライト原油の6月の公式販売価格を引き上げた。
主力アラブ軽質原油の価格差は、プラッツ・ドバイ/DMEオマーンでバレル当たり+2.90ドルとなり、4月の+2ドルから上昇した。
これは過去5ヵ月で最も高いOSPであり、堅調な市場構造と、オマーン、アル・シャヒーン、アッパー・ザクムといった中東の流通グレードの先月のスポット・プレミアムの上昇に基づく予想とほぼ一致した。
また、OPEC+と呼ばれる石油輸出国機構とその同盟諸国が、第1四半期の自主的な減産を第2四半期に入っても維持したことで、OSPが上昇したほか、サワー原油の供給が世界的に逼迫していることも中東産原油を下支えした。
アラブ中質原油は1バレルあたり1ドル増の2.35ドル、アラブ重質原油は1バレルあたり1.10ドル増の1.60ドルとなった。
北西欧州向けは、アラブ・ライトのOSPがICEブレント先物対比+0.30ドル/バレルから+2.10ドル/バレルに、ミディアムがマイナス0.40ドル/バレルから+1.10ドル/バレルに引き上げられた。両グレードとも、サワーバレルに比べブレントが相対的に弱いことを反映して引き上げられた。
米国湾岸向けの4月アラブ・ライトはASCI対比+4.75ドルと据え置かれたが、ミディアムは+5.45ドル/バレル、ヘビーは+5.10ドル/バレルと、それぞれ前月比小幅安。