
東京:トヨタ自動車は2日、3月までの1年間で、売上高45兆1000億円、純利益4兆9400億円と過去最高を記録したと発表した。
しかし、世界最大の販売台数を誇るこの自動車メーカーが、今期は投資のために純利益が27.8%減の3兆5,700億円になると警告した。
2023-24年度の業績は、為替効果、特に円安、ハイブリッド車を中心とした好調な販売に助けられた。
売上高43.5兆円、純利益4.5兆円という2月の会社予想を上回った。
トヨタの過去最高年間純利益は2021-22年の2兆8500億円だった。売上高は翌年度の37兆1500億円だった。
先月トヨタは、2023-24年度に全ブランドで1,110万台を販売し、5%増加し、初めて1,000万台を超えたと発表した。
その大きな要因は、コンパクトカーのカローラやスポーツ用多目的車のRAV4など、内燃機関とバッテリーを組み合わせたハイブリッド車の販売台数が31%増の370万台に急増したことだ。
純粋な電気自動車の販売台数は116,500台と、かなり控えめだった。
トヨタは人気車種プリウスでハイブリッドカーのパイオニアとなったが、低公害車への需要が急増しているにもかかわらず、純粋なバッテリー駆動エンジンの採用が遅れていると批判されている。
トヨタは2026年までに年間150万台、2030年までに350万台のEVを販売することを目指している。
同社はまた、充電時間の短縮と航続距離の延長を意味する、潜在的に非常に重要な技術的ブレークスルーである固体電池の量産化を目指している。
2023年、中国は日本を抜いて世界最大の自動車輸出国になったが、この変化は中国が電気自動車で優位に立ったことに後押しされたものだ。
トヨタはまた、イーロン・マスクが率いるEV大手のテスラに時価総額で差をつけられていたが、その差(2021年には約1兆ドル)は急激に縮まっている。
トヨタの時価総額は今年34%急騰し、昨年180万台を販売したテスラの時価総額は同期間に28%下落した。
世界最大の電気自動車市場で、BYD(比亜迪)などの地元企業が優位を占める中国では、トヨタの販売台数は190万台にとどまり、1.4%の上昇にとどまった。
AFP