アルジェ:アルジェリア東部で今週、山火事が発生し、少なくとも38人が死亡し、現地には破壊の爪痕が残された。市民防災当局者が19日、AFP通信に語ったところによると、現在火事は鎮圧されている。
市民防災局の消防隊長であるファルーク・アクール氏は、「火災はすべて完全に鎮圧された」と語った。
8月に入ってから、アフリカ最大の国アルジェリアで150件近くの火災が発生し、数百ヘクタールの森林が破壊されている。
気候変動の影響により、アルジェリアでは毎年、猛暑が続く夏になると広大な森林がある種の火薬庫と化し、致命的な火災が発生してきた。
カメル・ベルジュド内相が一部の火災は故意に起こされたものだと示唆したのを受け、司法省は調査を開始。当局は18日、放火の容疑者4人の逮捕を発表した。
同国では昨年の大火災で記録的な犠牲者を出したほか、世界的なエネルギー価格の高騰で、ガス輸出による巨額の現金収入が発生したにもかかわらず、空中消火用の飛行機がほとんどなかった。このため、防災体制が不十分だったとして担当当局が非難されている。
AFP