アミン・アバス
ドバイ:MAMIMOZIとして知られる万美は、9歳の時に筆を手にした日本の書道家だ。
高校時代には、自己表現への葛藤が彼女の筆に表れていた。ヒップホップカルチャーから生まれたビジュアルな言語であるグラフィティ(graffiti)と、伝統的な書道(calligraphy)を融合させ、万美は独自のスタイル「Calligraf2ity」を確立した。「2」は日本の伝統的な数え方に遡り、「ふ(Fu)」の音を表す。ひ、ふ、み、よ…(1、2、3、4…)。
日本の書道とグラフィティを融合させ、この一見異質な「2つの」文化が、Calligraf2ityという未来の文化を形成しているのだ。
個展やパフォーマンスを通して、彼女のユニークな表現は、日本を皮切りに世界40カ国以上を回っている。現在は東京を拠点に、世界中を飛び回り、独自のスタイルを発信している。
コミコン終わった!!!めちゃくちゃ疲れたけどめちゃくちゃ稼いだ!ずっと喋りっぱで書きまくった。達成感!!1人で海外でよくやったよ自分。でも余韻に浸ることなくすぐ空港にダッシュ!!!!!にしてもタクシーが来ない帰らなきゃなのに
— 書道家 万美 (@mamimozi) November 13, 2022
万美は、書道との出会いは9歳の時だったとアラブニュース・ジャパンに語った。「日本の小学校では書道の授業があり、その時に初めて筆を持ちました。」
「上手に書けたことが嬉しくて、友達にも褒められたので、家に帰って親にお願いして書道教室に行かせてもらいました。」と彼女は語る。
17歳で書道家になることを決意した彼女は、陸上競技にも熱中していたが、最終的に書道を専門にすることにしたと説明する。
「書道家としての最初の仕事は、日本のヒップホップ・アーティストのCDジャケットでした。配給会社に直接メールを送ったら、描いてくれと言われたんです。」と彼女は付け加えた。
書道家としてのキャリアで苦労したことについて、万美はこう語る。「自分に余計なプレッシャーをかけてしまった時期がありました。書道で生計を立てるようになると、自分の作品が対価に見合うかどうか、とても不安でプレッシャーを感じるようになりました。しかし、良い仕事をするためには自分を健全な状態に保つ必要があり、それがプロフェッショナルであるということに気づいてからは、適度な緊張感を持って楽しく作品作りをするようになりました。」
日本文化から最もインスピレーションを受け、日常生活に取り入れているものについて、万美はこう語った。「書道以外で一番インスピレーションを受ける日本文化は、日本のヒップホップだと思います。」
万美は、昨年11月のイベント「PopCon ME」に招待された日本人ゲストの一人である。彼女もまた、日本のアニメ文化がUAEに浸透していることに驚いており、もっと見てみたいと思っているという。