トヨタ自動車が、2024年のトヨタとレクサスブランドの世界生産台数を当初計画の約1030万台から約980万台に引き下げたことが8日、分かった。主要部品メーカーに通知した。同社グループで相次いだ認証不正やリコール(回収・無償修理)に伴う生産停止が主因。新型コロナ禍の20年以来、4年ぶりの前年割れとなる。
内訳は、国内が約320万台で、トヨタが国内の雇用維持に必要とする300万台は確保される。海外は約660万台。一方、25年の世界生産は1000万台を上回ると見込んでいる。
トヨタの23年の世界生産実績は1003万台と初めて1000万台を超えたが、24年は上半期(1~6月)の段階で464万台と低迷している。認証不正の影響で一部車種の出荷を止めたほか、リコールに伴い、ハイブリッド車(HV)「プリウス」の生産を2カ月半にわたり停止したことが響いた。
時事通信