
ソウル:日本航空は、欧州の航空安全規制当局がエアバスA350-1000ジェット機のエンジンについて検査を命じたことによる欠航や遅延は予想していないと、金曜日に発表した。
欧州連合航空安全機関(EASA)は木曜日、キャセイパシフィック航空のジェット旅客機が飛行中にエンジン火災を起こしたことを受け、ロールス・ロイス社製のトレントXWB-97エンジンを点検すべきだと発表した。
ロールス・ロイスは金曜日に、「検査体制に自信を持っている」と述べた。
香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は、チューリッヒ行きのジェット旅客機が月曜日にエンジンの問題で香港への引き返しを余儀なくされた後、A350エンジンの点検と修理のために今週多くのフライトをキャンセルした。
EASAは各航空会社に対し、A350-1000エンジン内部のフレキシブルな燃料ホースの接続部の目視チェックと測定を実施するよう、3日から30日間の猶予を与えた。より小型のA350-900型機はこの命令の対象外である。
日本航空(JAL)は今週初め、A350-1000とA350-900の全機種を点検したが、EASA指令とロールス・ロイスからのサービス指示に従い、追加点検を実施する必要があると述べた。
JALは声明で「どの航空機にも問題は見つからなかった」と述べた。
A350-1000型機を最も多く運航しているカタール航空は、金曜日に指令書を受け取った後、検査を実施していると述べた。
A350-1000型機を5機保有するエティハド航空は、指令が出される前から積極的にエンジンの点検を開始し、現在も指令に従って点検を続けていると述べた。
「エティハド航空は、エンジンに問題を発見しておらず、同様の事象も経験していないため、運航への影響は予測していない」と声明で述べた。
キャセイ航空が拠点を置く香港の事故調査官は、現在も調査を続けている。
ブローカーのジェフリーズは金曜日の顧客向けメモで、エンジンの問題が広範囲に及ぶ可能性は低いと見ており、重要な規制措置は取られていないと述べた。
「問題の欠陥部品が燃料ノズル/ホースであることが確認されたため、エンジンに欠陥が見つかったとしても、必要な作業はかなり限定的で、すぐに解決できるはずです。これは、ロールス・ロイス社にとってわずかな費用しか発生しないことを意味します」と述べた。
ロイター