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サウジアラビア外相、さまざまな世界危機の平和的解決を呼びかけ

2023年9月23日(土)、国連本部で開催された第78回国連総会で演説する、サウジアラビア王国外務大臣のファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード王子。(AP通信)
2023年9月23日(土)、国連本部で開催された第78回国連総会で演説する、サウジアラビア王国外務大臣のファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード王子。(AP通信)
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24 Sep 2023 06:09:06 GMT9
24 Sep 2023 06:09:06 GMT9
  • ファイサル・ビン・ファルハーン王子がシリア、イエメン、レバノン、イラク、リビア、ウクライナ、スーダン、パレスチナについて語る
  • 外相はサウジ・イラン間の和解を称賛し、イスラム恐怖症に対する世界的な行動を呼びかける

ルーカス・チャップマン

ニューヨーク:サウジアラビアの外相は23日にニューヨークで開催された第78回国連総会で演説し、さまざまな世界危機の平和的解決を呼びかけた。

ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、サウジアラビアにとっての人権の重要性を強調し、次のように述べた。「我が国はすべての人々の保護を確保しつつ、市民の尊厳を高めて生計を維持し適正な生活を促進するために多くの法律を制定し、既存の法律の改正も行なった」

また、「パレスチナの人々が1967年に合意した国境内で東エルサレムを首都とする独立国家を持つことを可能にする」イスラエル・パレスチナ紛争の解決をサウジアラビアが支持することを改めて確認した。

ファイサル王子はまた、シリア、イエメン、レバノン、イラク、リビア、ウクライナ、スーダンにおける紛争と危機の解決を呼びかけた。

「サウジアラビアはイエメン共和国の安全と安定に対する熱意を表明し、同国の危機を解決し、イエメン国民の苦しみを軽減するための取り組みを支持する」と述べた。

さらに王子は、サウジアラビアが今年初めに米国の参加を得て、スーダン軍と準軍事組織である即応支援部隊(RAF)との間で停戦協議を主催したと述べ、スーダンでの緊張緩和を呼びかけた。

「サウジアラビアは民間人の保護と国民に対する援助を保証するために積極的に取り組んでいる」と語った。

「我々は今回の危機が始まって以来、何千人ものスーダン人と近隣諸国・同胞諸国の市民を海路で避難させることによって、継続的に人道的措置を講じている」

サルマン国王はまた、スーダン国民のために資金を調達するイニシアチブを開始し、サウジアラビアの支援機関KSrelief(サルマン国王人道援助救援センター)を通じて同国への1億ドルの人道支援を命じたとファイサル王子は述べた。

ファイサル王子は、サウジアラビアはリビアに駐留するすべての外国軍の撤退要求を支持すると述べた。  

「サウジアラビアは主権の独立と領土の一体性を確保し、内政干渉を阻止することで、リビアの安全と安定を達成する重要性を強調する」と述べた。

ファイサル王子は、5月にジェッダで開催されたアラブ連盟サミットにウクライナを招待し、8月にはウクライナ戦争に関する国際首脳会議を開催するなど、この紛争を終わらせるためのサウジアラビアの取り組みについて触れ、世界的な仲介者としてのサウジアラビアの重要な役割を示した。

8月の会合には40カ国以上が出席しており、その中にはロシアを特に非難していない国々も多く含まれていた。

ファイサル王子はまた、「主権、独立、安全、不干渉の相互尊重に基づいた」サウジ・イラン間の外交回復を称賛した。

イランとサウジアラビアの外相が北京で会談した際に中国が仲介した合意の一環として、両国は7年間の緊張関係を経て4月に外交関係を再開した。

ファイサル王子はまた、イスラム恐怖症に対して行動を起こすよう国際社会に呼びかけた。「テロリズムや過激主義の支援または後援に関して、世界は断固たる決意と意志を示さなければならない」と王子は述べた。

「我々は、神聖な価値に対するあらゆる形態の攻撃や、いかなる口実による憎悪やイスラム嫌悪のまん延も拒否し、聖コーラン焚書などの出来事を防止しなければならない」

「民族間の相互尊重と理解を危険にさらし、過激主義の寛容、穏健化、拒絶に向けた国際的な取り組みを妨げるこれらの行為の深刻さを警告する」

気候変動の問題についてファイサル王子は、サウジアラビアが排出量を削減し、「持続可能性を確保するために利用可能なすべてのエネルギー源を使用した低排出量のクリーンエネルギーシステムへの段階的かつ責任ある移行」を実行するというコミットメントを改めて表明した。

王子は次のように語った。「これが大きな課題であると認識しており、持続可能性に関しては世界中で主導的な役割を強化したいと考えている」

さらに、サウジアラビアが環境保護と温室効果ガス排出削減のために、サウジ・グリーン・イニシアチブと中東・グリーン・イニシアチブを立ち上げたと付け加えた。また、サウジアラビアがカーボンニュートラルに向けた循環経済アプローチを採用しており、この目標への貢献を倍増させたと述べ、水資源のより良いガバナンスを促進するための取り組みが進行中であるとも述べた。

世界のエネルギー供給問題について、サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)と協力しながら世界レベルで消費者と生産者のニーズを満たすよう努めていると述べた。

「我々は、テクノロジーと持続可能な開発目標(SDGs)達成に尽力した未来の展望に焦点を当てている。イノベーション、包括性、持続可能性を通じて解決策を見つけるための協力関係を育める、普遍的な影響力を持つプロジェクトを促進する絶好の機会となるだろう」 

加えて、「核兵器廃絶の目標を達成するための努力の重要性」を強調した。

ファイサル王子は、サウジアラビアが「変革の時代:先見の明ある明日を共に」というテーマで、2030年万博の開催地として立候補したことに触れた。

「我々には将来に向けた野心的な政策もある」と述べた。  

最後に、サウジアラビアの万博招致を支持してくれたすべての国に感謝し、「我が国のメッセージ、価値観、そして原則は、パートナーシップと敬意の精神に基づき、人類のより良い未来のための基礎を築くことである」と世界に伝えた。

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