リヤド: サウジアラビアの環境水資源農業副大臣は、環境問題、特に荒廃した土地の修復に取り組むには地域的・国際的協力が極めて重要であると述べた。
サウジ国営通信が報じたところによると、カタールで開催された第26回湾岸協力会議環境担当大臣会合で、マンスール・アル・ムシャイティ副大臣は、干ばつに見舞われやすい地域社会の回復力を強化するためには協力が不可欠であると強調した。
王国はサウジ・グリーン・イニシアティブ(SGI)を通じて、2030年までに国土と海域の30%を保護することを目指し、地域の環境保護活動を主導している。
サウジアラビアの国家環境戦略は、生物多様性の保全、土地劣化の防止、世界的なサンゴ礁研究の推進に焦点を当てた枠組みを提供している。
会議の中で、湾岸協力会議のジャセム・モハメド・アル・ブダイウィ事務局長は、環境保護と気候変動の影響への対処がこの地域の国々にとって中心的な優先事項になっていると指摘した。
「国際面では、気候変動やその他の環境問題に対処するための集団的な協力がすべての国の間で不可欠となっており、GCC諸国は世界的な協力に積極的に貢献し、環境を保全しながら気候変動の影響を緩和するための解決策を提供している」とアル=ブダイウィ事務総長は声明で述べた。
また、GCC諸国は環境政策の強化、再生可能エネルギーの促進、炭素排出量の削減に取り組み、開発と環境保全のバランスを図っていると付け加えた。
サウジアラビアのアル・ムシャイティ氏は、GCC諸国に対し、中東グリーン・イニシアティブ(SGI)憲章を批准し、植林や土地の復旧に関する国家目標を設定するよう促した。また、地域全体の植生プロジェクトに対する国家開発基金からの支援拡大を求めた。
サウジアラビアは5月、中東全域の環境持続可能性を促進するため、中東グリーン・イニシアティブ(SGI)に25億ドルを拠出した。
アル・ムシャイティ氏はまた、今年12月にサウジアラビアで開催されるCOP16が、土地の劣化を減らし干ばつと闘うための国際的な取り組みを進める上で重要な役割を果たすと指摘した。
今月初め、国際自然保護連合の第10回西アジア地域フォーラムにおいて、サウジアラビアのアブドゥルラフマン・アル=ファドリ環境・水・農業大臣は、国家環境戦略とサウジ・グリーン・イニシアティブ(SGI)を通じた王国の環境面での進展を強調した。