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ヨルダン川西岸地区でイスラエル人が新地区の掘削を行う

イスラエルが占領するヨルダン川西岸のヘブロンでは、古い建物が博物館として使われている。(ロイター通信)
イスラエルが占領するヨルダン川西岸のヘブロンでは、古い建物が博物館として使われている。(ロイター通信)
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22 Oct 2021 03:10:55 GMT9
22 Oct 2021 03:10:55 GMT9
  • 「我々は新しいプロジェクトを始めるために、この地域を更地にしている」と、ヘブロンのユダヤ人コミュニティの広報担当者、イシャイ・フライシャー氏が語った。
  • イスラエルの反入植団体ピース・ナウは、このプロジェクトを止めるために、訴訟を起こしている。

エルサレム:ヨルダン川西岸の都市ヘブロンにある、火種となっている入植地のユダヤ人住民らは21日、新地区の建設の作業を開始したと述べた。

「我々は新しいプロジェクトを始めるために、この地域を更地にしている」と、ヘブロンのユダヤ人コミュニティの広報担当者、イシャイ・フライシャー氏が語った。

イスラエルは4年前にイスラエル軍基地での建設を承認し、600万ドル以上の予算を計上した。

イスラエルの反入植団体「ピース・ナウ」は、このプロジェクトを止めるために訴訟を起こしている。同団体は、このプロジェクトは、ここ20年ぶりのヘブロンのユダヤ人コミュニティの大規模拡張だとしている。

この地区には最終的に31の住宅が建つことになると、フライシャー氏は述べた。

ヘブロンでは、20万人以上のパレスチナ人の中で、約1000人のユダヤ人入植者がイスラエル軍の厳重な保護下で暮らしている。

イスラエルは1967年、ガザ地区、東エルサレムと共に、ヘブロンを含むヨルダン川西岸地区を占領した。パレスチナ人は将来の国家建設のために、これらの地区を手に入れたいと考えている。

ヘブロンには、イスラム教徒にはアブラハムのモスクとして、ユダヤ教徒にはマクペラの洞穴として知られる聖地があり、両宗教から崇拝されている。

入植地に反対する活動家でヘブロン在住のパレスチナ人、イッサ・アムロ氏は、この新地区は地域の軋轢を悪化させるだろうと述べた。

「これは暴力が増えるということだ。これは、パレスチナ人である我々に対する制限を意味する。これは、自分たちの街のアイデンティティを、イスラエルの、ヘブライ語の街に変えるということだ」と、同氏は述べた。

建設は、ピース・ナウが掘削機の作業の様子を撮影したビデオを公開し、明らかになった。

ヨルダン川西岸地区の民政を担当するイスラエル軍の機関COGATは、2017年にヘブロン中心部の新しい入植区画を承認した。

ピース・ナウとヘブロン市は、エルサレムの地方裁判所でこのアパート建設計画に異議を申し立てたが、敗訴したと、ピース・ナウのハギト・オフラン氏が述べた。

この地域はかつて、イスラエル軍が治安上の理由で閉鎖するまでは、バスの停留所として利用されていたと、オフラン氏は述べた。

「イスラエルは、もはや軍事的な目的はなくなり、治安上の必要性もなくなったと判断したのだから、(パレスチナ人に)返すべきだ」とオフラン氏は述べた。「しかし、イスラエルは返還する代わりに、この土地を奪って入植者に与えているのだ」。

フライシャー氏は、建設の差し止めを命じた裁判所はないと述べた。

オフラン氏は、自身のグループとヘブロン市が現在、イスラエルの最高裁判所に上告していると語った。

AFP

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