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サウジアラビア、グローバル・サイバーセキュリティ・フォーラムの協会設立へ

年に一度、GCFによって招集される世界中の専門家や意思決定者が、どうすればサイバースペースで最も脆弱な人々を保護することができるかについて話し合う。(Twitter:@gcfriyadh)
年に一度、GCFによって招集される世界中の専門家や意思決定者が、どうすればサイバースペースで最も脆弱な人々を保護することができるかについて話し合う。(Twitter:@gcfriyadh)
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08 Jun 2023 01:06:33 GMT9
08 Jun 2023 01:06:33 GMT9
  • 協会は、サイバースペースの可能性を活用し、世界規模でサイバースペースの安全性を高める取り組みの支援を目指す

ラシッド・ハッサン

リヤド:サウジアラビアのサルマン国王が7日、リヤドにグローバル・サイバーセキュリティ・フォーラム(GCF)の新しい協会を設立する国王令を発出したと、サウジ国営通信(SPA)が報じた。

協会は、サイバースペースの可能性を活用し、世界規模でサイバースペースの安全性を高める取り組みの支援を目指す。

「GCF協会は、政府、企業、個人が直面する、最も困難なサイバーセキュリティ問題に取り組みます。協会は政策による解決策や活動の内容を知らせるために、意見交換の触媒となり、ソートリーダーシップを推進し、調査研究を発展させます」と、SPAが付け加えた。

同協会を通じて、年に一度開催されるGCFは世界中から専門家や意思決定者を招集し、どうすればサイバースペースで最も脆弱な人々を保護しながら、同時にすべての人の利益を最大化できるかについて話し合う。

同協会は、「世界の主要なサイバーセキュリティ関係者の対話を通じて、サイバースペースで最も差し迫った問題の解決策を開発するために、行動指向のプラットフォームを提供できる新しい組織の必要性が強調された」ことを受けて設立されたと、SPAは報じた。

リヤドのキングサウード大学でサイバーセキュリティを担当する、ムハンマド・クラム・カーン教授は今回の協会設立を歓迎し、アラブニュースに対し次のように語った。「この素晴らしい決定は、サウジ政府が自国をサイバーセキュリティのグローバルリーダーにするために決意をもって尽力することを示すものです。世界中の国々とサイバーセキュリティの世界的な協力を進める道を開くことになるでしょう」

カーン教授は次のようにも述べた。「この協会を通じて、個人や組織が直面する最も差し迫ったサイバーセキュリティの課題に対処するために、国際社会が知見、専門知識、経験を交換できるプラットフォームを提供します」

カーン教授は、サウジアラビアにはサイバーセキュリティに強い素地や専門性があるため、新たな協会はその取り組みや努力を政策、技術、実践的視点に振り向けることになると述べた。

同教授によると、サウジアラビアは能力と機能を開発するための国家機関の設立に大きな関心を寄せているという。そして、国立サイバーセキュリティセンター、サイバーセキュリティ、プログラミング、ドローンのためのサウジ連盟、国立サイバーセキュリティ局など、最近設立された数機関の支援を受けて、サウジは国際電気通信連合の世界サイバーセキュリティ指数においてトップの国になった。 

リヤドに本部を置くGCF協会は、国外の関係役員会からの指導を受け、協会の持続可能性と独立性を守る責任を負う。

また同協会には、最高位の政府高官、並びに学界やシンクタンク、民間企業の最高峰の関係者から厳選された国際的な専門家で構成される諮問委員会が設置されることになっている。

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