ロサンゼルス：メジャーリーグは金曜日、ロサンゼルス・ドジャースのスーパースター大谷翔平が「大規模な窃盗」の被害に遭ったという告発の中で、大谷翔平と彼の元通訳に渦巻くスキャンダルについての正式な調査を発表した。

大谷の代理人が、日本の二刀流スターが数百万ドルに及ぶ窃盗の被害にあったと主張し、水原がカリフォルニアの違法なブックメーカーの容疑者とつながっていると報じられたため、ドジャースは木曜日に大谷の長年の通訳であり親友でもあった水原一平を解雇した。

メジャーリーグ（MLB）は、「大谷翔平投手と水原一平氏の疑惑を報道で知って以来、情報収集に努めています。本日未明、我々の調査局（DOI）は、この問題を調査する正式なプロセスを開始した」と発表した。

ESPNは、MLBが大谷と水原を含むすべての関係者にインタビューを要求する見込みであると報じた。

今週、ウェスト・ハリウッドの法律事務所バーク・アンド・ブレットラーが、大谷の名前が浮上した違法ブックメーカー、マシュー・ボーウィー容疑者の連邦捜査についてメディアから問い合わせを受け、大谷の代理人として声明を発表した。

「最近のメディアからの問い合わせに対応する過程で、翔平が大規模な窃盗の被害に遭っていることが判明し、この問題を当局に引き渡している」と同法律事務所は述べた。

ESPNは、「大谷の銀行口座からボーウィー容疑者の関連会社に送られた少なくとも450万ドルの電信送金」に疑問が生じたと報じた。

ESPNは、水原本人を含む複数の情報筋が、大谷はギャンブルをせず、その資金が水原の損失を補填していると同メディアに語ったと伝えた。

ボーウィー氏の弁護士、ダイアン・バス氏は『ロサンゼルス・タイムズ』紙に、ボーウィー氏が大谷選手と接触したことは一度もないと語った。
メジャーリーグのギャンブルポリシーは、「選手、審判、クラブ、リーグの役員、従業員が野球で賭けをしたり、他のスポーツで違法な賭けをしたりすること」を禁じている。

スポーツ・ベッティングはアメリカの大半の州で合法化されているが、カリフォルニア州ではオンライン・ベッティングや小売のスポーツ・ブックは依然として違法である。

大谷自身はこの件についてまだコメントを出していないが、2024年シーズンの開幕を控え、MLBを中心に激しい憶測を呼んでいる。

ベーブ・ルースの現代版とも例えられる29歳の二刀流スターは、MLBの国際的な顔として登場した。

ロサンゼルス・エンゼルスで6シーズンプレーした後、12月に7億ドルという破格の10年契約でドジャースに移籍した。

今週、チームが韓国でサンディエゴ・パドレスとのレギュラーシーズン2試合を戦ったとき、大谷とドジャースは熱狂的な観衆に迎えられた。

ソウルでのパドレス戦に5-2で勝利し、大谷時代が始まった。

ドジャースは、第2戦でパドレスに15対11で敗れる前に、水原通訳の解任を確認した。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、チームとしては「通常通り」だと主張していたが、木曜日のセントルイス・カージナルスとのホーム開幕戦に向けて、彼らの新しいスーパースターは監視下に置かれることになるだろう。

大谷の弁護団は、大谷は窃盗の被害者であると述べたが、ESPNは、この疑惑が浮上する前に、水原がスポーツ紙とのインタビューに応じ、大谷は少なくとも450万ドルのギャンブルによる借金を実際に返済したと主張したと報じた。

しかし、そのインタビューが掲載される前に、水原氏は話を変え、大谷選手はギャンブルでの借金について全く知らず、自ら口座からお金を振り込んだわけでもないと語った。

CNNは金曜日に、アメリカ合衆国内国歳入庁がボーウィーと水原両氏の調査に関与していると報じた。

日本生まれで南カリフォルニア育ちの水原氏は、2017年にエンゼルスと契約した際に大谷の専属通訳となり、その後ドジャースに移籍した。

AFP