東京:日本の電力会社JERAは、ロシアのサハリン2プロジェクトからの液化天然ガス調達において、ガスプロムバンクに対する米国の新たな制裁の影響はないと見ている。
米国は先週、ウクライナ侵攻に対するモスクワへの懲罰の一環として、ロシアのガスプロムバンクに新たな制裁を課した。
JERAの奥田久秀社長は水曜日のブリーフィングで、「ガスプロムバンクに対するアメリカの制裁は、サハリン2の決済にロシアの銀行を使っていないので、我々の調達には何の影響もない」と語った。
JERAはサハリン2からのLNGの主要な買い手であり、同プロジェクトとの2つの契約(2026年まで続く年間0.5百万トンの契約と、2029年に期限を迎える年間1.5百万トンの契約)を結んでいる。
ガスプロムバンクはロシア最大の銀行のひとつで、クレムリン傘下のガス会社ガスプロムが一部出資している。
今回の制裁では、2025年6月28日までサハリン2プロジェクトに関連する取引が免除された。
日本の武藤経産相は金曜日、新たな制裁措置を受けて、サハリン2からの安定的なLNG供給の滞りを防ぐため、あらゆる手段を講じると述べた。
ロイター