リヤド:公式データによると、サウジアラビアは2023年の研究開発費を226億1000万サウジリアル(60億2000万ドル)に増額し、前年度比17.4%増となった。
統計庁は、研究開発要員の増加を報告しており、2023年末の労働人口は前年比12.2%増の49,337人に達した。研究者の数は36,832人で、前年比22.1%増となった。
サウジアラビア王国は、石油依存型経済の多様化を目指す「ビジョン2030」戦略の一環として、エネルギー、テクノロジー、持続可能性といった分野における研究開発を優先している。
「各分野における研究開発に従事する従業員の割合を見ると、高等教育分野に従事する従業員が37,540人で全体の76.1%を占め、次いで民間部門が8,810人で17.9%、政府部門が2,987人で6.1%となっている」とGASTATは指摘した。
また、当局は、2023年末までにサウジアラビアの高等教育機関における研究者の数が32,209人に達したことも明らかにした。民間部門と政府部門では、それぞれ2,790人、1,883人の研究者が雇用されている。
資金面では、2023年の研究開発費の支出額は政府部門が121億2,000万サウジリアルで最も多く、全体の53.6%を占めた。民間部門は93億1000万リヤル、高等教育部門は11億7000万リヤルを拠出した。
支出額では、民間部門が87億リヤルでトップ、次いで政府部門が86億6000万リヤル、高等教育部門が52億4000万リヤルであった。
8月には、エネルギー大手サウジアラムコが、今後10年間にわたりキング・アブドゥラー科学技術大学(KAUST)の研究開発に1億ドルを拠出することを発表した。
報道発表によると、この提携は、サウジアラビアにおけるイノベーションの加速と、世界的なエネルギー転換と持続可能性の目標を支える商業的に実現可能なソリューションの開発を目的としている。
この合意は、エネルギー転換、持続可能性、材料科学、上流技術、デジタルソリューションなどの分野に焦点を当てる。