
24日、日本の三菱自動車は来年3月までの通期予想を260億円(2億4,000万ドル)の赤字と見込むと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大のため売上が急落したことを受けたもの。
日産とアライアンスを組む三菱自(東京)は業績予想の見直しを発表。SUVのパジェロで知られる同社は先に50億円(4,600万ドル)の黒字を見込んでいた。
売上高予想は2兆4,500億円(230億ドル)から2兆2,700億円(210億ドル)へ下方修正。
新型コロナによる影響で自動車需要は同社のコスト削減努力にもかかわらず想定を大きく超えて落ち込んだ、と三菱自は発表した。
世界の自動車メーカーにとっても、三菱自の暗澹たる見通しは同様のニュースの先触れとなる可能性がある。自動車産業では工場生産は停止ないし縮小、売上は尻すぼみとなっている。
自動車産業は世界第三の経済大国である日本の基幹産業であり、このまま景気後退へ入ることが予想されるだけに影響は小さくないとみられる。
三菱自は日産およびフランスのルノーと三社連合を組む。ゴーン元会長の組み上げたものだが、そのゴーン氏も2018年に東京で会計上の不正容疑で逮捕され今はいない。公判を待つ身のゴーン氏は昨年末、保釈を待たずにレバノンへ逃走した。
AP