
リヤド: サウジアラビアの10月の非石油輸出は前年同月比12.7%増の253億8000万SR(67億6000万ドル)に達し、石油依存からの脱却を目指す同王国の経済の多角化を浮き彫りにした。
統計総局によると、石油以外の輸出品目では化学製品が全体の26.8%を占め、プラスチック・ゴム製品が23.7%で続いた。
非石油輸出の増加はサウジアラビアの広範なビジョン2030戦略の要であり、王国の経済状況を変革し、石油収入への依存を減らすことを目的としている。
非石油輸出(再輸出を含む)の輸入に対する比率は、2023年10月の30.1%から2024年10月には35.2%に上昇した。これは、非石油輸出が12.7%増加し、輸入が3.8%減少したためである。
非石油貿易が増加した一方で、10月の商品輸出総額は10.7%減少したが、これは主に石油輸出が17.3%減少したことによる。輸出全体に占める石油の割合は前年の78.3%から72.6%に減少したが、これは原油販売への依存度を下げるという王国の継続的なコミットメントを反映している。
サウジアラビアは2023年4月に日量50万バレルの自主減産を実施したが、これは世界市場を安定させるために2024年12月まで続く措置である。
中国はサウジアラビア最大の貿易相手国であり、10 月には同王国の総輸出額の 16.1%に相当する 149.5 億 SR の商品を輸入した。その他の主な輸出先としては、インドが87.9億SR、日本が87.0億SR、韓国が83.1億SRであった。
輸入面では、サウジアラビアのインバウンド出荷額は前年比 3.8%減の 720.1 億 SR となった。機械・設備が輸入総額の25.7%を占め、年間6.9%の増加でトップとなった。しかし、輸送機器は21.6%減少し、全体の15.3%を占めた。
中国もサウジアラビアの輸入の大半を占め、10月には175.8億SRの商品を送り、アメリカの56.9億SR、UAEの43.4億SRがそれに続いた。
ダンマンのアブドルアジーズ海港が輸入の主要な入口となり、総輸入額の 29.4%に相当する 211 億 6,000 万 SR の商品を処理した。
サウジアラビアの最新の貿易データは、長期的な経済変革の目標に沿い、世界的な石油市場の難局を切り抜けながら非石油セクターを強化するサウジアラビアの進捗状況を浮き彫りにしている。