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世論調査:アラブ人の56%が、中東和平の調停役として日本を求めている

27 Oct 2019
Updated 29 Oct 2019
27 Oct 2019

Emina Osmandzikovic、アブダビ

第二次世界大戦以後の日本の転換と大きな前進の物語は、現代的で革新的な先進国としての日本の評判に反映されている。

日本という国や日本の文化、社会、経済についての一般的な理解という多様なテーマにおける、アラブ人の日本に対する認識を把握すべく、Arab Newsは日本版の立ち上げの一部として、インターネットベースの市場調査会社YouGov に世論調査を依頼した。

このアラブ全域での世論調査は18ヶ国で実施され、宇宙や石油から、アニメやG20まで、多岐にわたるテーマをカバーしている。

日本に関する知識は、テーマごとにアラブ世界の各国でさまざまに異なっていたが、日本についての全体的な認識はポジティブなもので、回答者の年齢とともに上昇している。若年世代は日本について、自動車、テクノロジー、アニメに基づく、よりダイナミックな見解を持っている。

さらに重要なことに、日本は信頼のおける紛争解決者であるとも見なされている。

アンケート結果で明らかになった通り、一般的な誤解には、携帯電話、パソコン、カメラは日本人が発明したという認識などがある。一方、LEDライトやウォークマンの発明における日本の役割についての認知度は一般的に低かった。

ファミコンが日本の発明だと思っていたのは、アラブ人回答者のうちわずか19%だけだった。その認知度はレバノン以外のアラブ地域のすべての国で一貫して低かったが、レバノンでは回答者の56%が、任天堂は日本のブランドであると正しく認識していた。

回答者の大多数は、日本とアラブ世界との関係はポジティブなものだと考えている。

日本・アラブ間の関係をポジティブなものだと表現する割合が最も高かったのはサウジアラビアとアラブ首長国連邦の回答者で、湾岸協力会議(GCC)の加盟国では、サウジアラビアの回答者が最もポジティブな見解を有している。平均では30%が日本・アラブ間の関係を支持しているが、日本を訪れたことのある回答者の支持率はより高く、38%だった。

日本についての詳しい知識という点では、2019年のG20の開催国が日本であると正しく認識していたのは回答者のうち52%だった。この数字は年齢とともに増しており、40歳以上の回答者では73%が、日本はG20の一員であると正しく認識していた。

奇妙なことに、アラブ人の40%が日本は国連安全保障理事会の常任理事国だと思っている。

またアラブ人の過半数(60%)が、日本は核兵器保有国だと思っている。日本が核兵器を保有しているかについては、GCC 加盟国の回答者においても同様の結果が出ている。

16~24歳の若年層では、平均的に言って日本の経済的・政治的立場についての知識はより乏しく、それらに関する認知度や知識は年齢とともに増している。

イスラエルとパレスチナ間で結ばれる可能性のある和平について、最も中立的な調停役を挙げてもらう設問では、日本はアラブ人回答者の56%を獲得し、第1位となった。その後、第2位はEU (15%)、第3位はロシア(13%)と続いた。

日本が調停役を務めることへの支持は年齢とともに増しており、40歳以上の回答者の66%が日本を第1位に選んだのに比べ、16~24歳の回答者では45%に留まった。パレスチナでは回答者の50%が日本を第1位に選んでおり、レバント地方では平均と比べ、より多くの回答者が日本は最適な調停役であると考えている。

アラブ人は一般的に、GCC から輸入している石油に対する日本の依存度を過小評価しているようで、回答者の半分(53%)が日本がGCCから輸入している石油は全体の40%だと思っている。

日本がGCCから輸入している石油は全体の85%にのぼることを、正しく推定できていたのは10人中わずか3人だった。アラブ人回答者の平均(29%)に比べ、サウジアラビアの回答者は、日本のGCC石油への依存を認識している割合が高かった(37%)。

石油以外の産業では、日本の自動車産業は中東で長年成功を収めている。今回の世論調査の結果によれば、アラブ人の間で人気の日本車ブランドはトヨタで、35%がひいきの自動車としてトヨタを選んでいる。

全体的に、日本は製品の品質という点で第1位となっており、その後には米国、韓国、中国が続いている。ブランドが入り混じったリストの中で、最も認知度の高い日本のブランドとしてはSonyが第1位(60%)で、Mujiが第2位(32%)だった。

この結果はすべての国において似通っており、男性回答者(66%)と年齢層が高い回答者(78%)の間では、平均よりもSonyへの認知度が高かった。

今回の世論調査では、回答者の圧倒的多数(87%)が日本訪問を望んでいることが明らかになった。この結果は、年齢層や性別を問わず安定していた。全回答者中、すでに日本を訪れたことのある人の割合が、平均(4%)に比べて最も高いのはアラブ首長国連邦の回答者(13%)だった。

娯楽に関しては、5人中3人がハローキティを日本と関連付けており(61%)、米国は19%、中国は15%、フランスは6%だった。

若年層(16~24歳)の回答者の約62%はアニメを日本と関連付けており、アラブでの人気アニメは全体的にキャプテン翼(75%)、ポケモン(48%)、ドラゴンボール(37%)、グレンダイザー(36%)となった。

グレンダイザーは40歳以上の人々の間で特に人気で、56%がスーパーロボットのキャラクターであるグレンダイザーを最も好きなキャラクターとして挙げている。

未来や宇宙については、アラブ人回答者の66%がアラブ首長国連邦の宇宙計画のパートナーが日本であることを正しく認識しており、当事国であるアラブ首長国連邦の回答者に絞ると、この数字は81%まで伸びた。

最終分析として、回答者の持つ日本についての知識の多寡にかかわらず、日本はアラブ世界において一般的にポジティブな捉え方をされており、信頼のおけるパートナーであると見なされている。

また、日本にはさまざまな年齢層に対して違う形での魅力があることが今回の調査で明らかになっており、そのことが、アラブ地域における日本の影響力の幅広さと、互いに実り多い交流の機会が推進されていくことを証明している。

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