
京都: 日本の絵に描いたような古都が、観光客の多さに対する地元の不満を和らげようとしている。
日本はパンデミック後に外国人観光客が爆発的に増加し、2024年の観光客数は過去最高の3500万人を超えると予想されている。
しかし、ベネチアやタイのマヤベイのような世界的なホットスポットのように、これが万人に歓迎されているわけではない–特に、着物姿の芸者や仏教寺院で有名な、伝統に裏打ちされた京都では。
火曜日に発表された計画では、京都の1泊20,000円から50,000円(127ドルから317ドル)の部屋では、旅行者の税金は2倍の1人1泊1,000円(6.35ドル)になる。
泊10万円以上の宿泊施設では、10倍の1万円に跳ね上がる。新たな課税は、市議会の承認を経て来年から実施される。
市民、観光客、企業にとって満足度の高い 「持続可能な観光 」を実現するために、宿泊税を引き上げるつもりだ」と声明は述べている。
東京から大阪、福岡まで、大都市ではすでに観光客に1泊数百円の宿泊税を課している。
京都の住民は、観光客がインスタグラムのフォロワーを驚かせる写真を撮るために、パパラッチのように芸者に嫌がらせをしていると訴えている。
緊張が最も高まっているのは祇園地区で、「芸妓」–芸者の地元での呼び名–とその「舞妓」見習いたちが伝統的な踊りを披露し、楽器を演奏する茶屋がある。
昨年当局は、地元住民で構成される協議会の圧力を受け、祇園の特定の狭い路地への立ち入りを禁止する措置をとった。
舞妓の着物が破れたり、襟元にタバコの吸殻を入れられたりした例について、メンバーの一人が日本のメディアに語ったことがある。
2019年、祇園区議会は「私道での撮影禁止」の看板を立て、最高1万円の罰金を警告した。
最近の調査によると、京都市民は交通渋滞や旅行者のマナー違反にも不満を抱いている。
パンデミック規制が解除されて以来、観光地、文化、自然、そして円安に惹かれて観光客が日本に押し寄せている。
当局はまた、京都以外の場所でも、有名な富士山への入山料や1日の登山者数の上限を設けるなどの措置をとった。
これは効果があったようで、昨年7月から9月までの夏のハイキングシーズンには、登山者数が14%減少したという速報値が出た。
昨年は、富士山を一望できるコンビニエンスストアの前に、写真愛好家たちを惹きつけるバリアが設置された。
また、フォトジェニックな雪景色で人気の銀山温泉では、12月から日帰り入浴客の入場を制限する試みが始まった。
午後8時以降は地元のホテルに宿泊している人のみ入館が許可され、午後5時から午後8時までの間に訪れたい人は予約が必要となる。
AFP