
東京:日産自動車の内田誠最高経営責任者(CEO)は11日、ホンダの壬部俊宏社長と会談し、ホンダが日産を子会社化することを提案したため、合併協議を打ち切りたいと伝えたと、この件に詳しい関係者が語った。
日本の自動車メーカーは12月、世界第3位の自動車メーカーを作り、厳しさを増す自動車業界で競争するために、持ち株会社の下での統合について話し合う覚書に署名した。
しかし、ホンダが日産を子会社化したいと発言したことで、協議は暗礁に乗り上げた。
「(日産側の)コンセンサスは、その提案では協議は進められないというものに達した」と、協議に詳しい情報筋は、情報が公開されていないことを理由に名乗りを避けた。
日産は、来週の第3四半期決算発表前に開催される取締役会で、覚書からの離脱を正式に決定する予定である。
ホンダの現在のスタンスは、日産が子会社になることに同意しない限り、統合には応じないというものだと、日本の公共放送NHKは報じている。
ホンダはトヨタに次ぐ日本第2位の自動車メーカーであり、日産は第3位である。
日産とホンダの広報担当者は協議の状況についてコメントを避け、2月中旬までに将来の方向性を最終決定することを目指すという以前の発言を繰り返した。
協議の破棄は、再建計画の真っ最中にある日産が、外部からの支援なしに最新の危機を乗り切ることができるのかという疑問を投げかけるものだ。日産はすでに、9,000人の従業員と世界生産能力の20%を削減する計画を発表している。
木曜日の午後、日産の株価は7.6%上昇し、ホンダは3.5%下落した。
ロイター