
リヤド:サウジアラビア工業都市・技術開発地区庁は、ジェッダのMODONオアシスに120万平方メートルの航空産業クラスターを建設する計画を発表した。
この野心的なプロジェクトは、産業・鉱物資源省および民間航空総局との提携により開発され、最先端の航空技術の現地化と、同分野のサプライチェーンの強化を目的としている。
現在開催中の「Aerospace Connect Forum」で発表されたこのプロジェクトには、GACA(サウジアラビア民間航空総局)のアブドルアジーズ・アル・ドアイレジ総裁、産業・鉱物資源省のハリーリ・ビン・イブラヒム・ビン・サラマ産業担当副大臣、MODONのマジェド・アル・アルグービ最高経営責任者(CEO)が出席した。
キング・アブドゥルアジーズ国際空港とジェッダ・イスラム港の近くという戦略的な立地にある航空機産業クラスターは、航空宇宙産業の製造に魅力的な投資環境を提供できる態勢が整っている。この用地には、航空機産業の企業を受け入れ、この重要な産業の現地化を推進するために設計された、さまざまな規模の既設工場が建設される予定である。
この取り組みは、サウジアラビア王国を世界をリードする航空ハブとして位置づけることを目的とした、同国の国家産業戦略、航空戦略、観光戦略に沿ったものである。さらに大きな目標は、サウジアラビアを航空輸送の中心地に変貌させ、年間3,000万人の乗客と200万トンの航空貨物を処理することである。
航空分野の発展に尽力するMODONは、「ゴールドパートナー」として、2月25日までジェッダで開催される初の「Aerospace Connect Forum」に参加している。このイベントには、国内外の著名な航空専門家が集まり、知識の交換とビジネスコラボレーションのためのプラットフォームを構築している。
航空分野での取り組みに加え、MODONは最近、ジェッダの第2および第3工業地帯にまたがる1100万平方メートル以上の敷地に食品産業クラスターを立ち上げた。サウジ国営通信によると、このプロジェクトは面積で世界最大の食品産業クラスターであり、食糧安全保障と産業成長の強化を目指すビジョン2030の目標を支えるものである。
この新しい航空産業クラスターは、産業競争力を高め、経済成長を促進し、重要な技術の現地化を図り、世界的な航空分野におけるサウジアラビア王国のリーダーシップを強化するという、サウジアラビアの戦略における重要なマイルストーンとなる。