

東京:日本の空飛ぶクルマの開発メーカー「株式会社SkyDrive」は、ドバイを拠点とするヘリコプターチャーター会社AeroGulf Servicesが最大50台の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を購入する意向書を交わしたと発表した。
AeroGulf社はこの契約により、ドバイの象徴的な観光地であるパーム・ジュメイラでの航空モビリティのビジネスチャンスに焦点を当てたいとしている。
SkyDriveの福澤知浩CEOは次のようにコメントしている。
「当社は米国とアジアでの市場拡大に取り組んでおり、今回のAeroGulf Servicesとの協業は、当社のeVTOL事業構想を実現する上で大きな節目となる中東市場への初進出となります。ドバイはeVTOLの運用準備の最前線にあり、居住者だけでなく、世界中から観光客やビジネス旅行者を惹きつけています」
AeroGulf ServicesのCEOであるファハド・モハマド・ミール・ハシェム・ホーリー氏は、このプロジェクトはドバイにおける持続可能な輸送を促進すると述べている。
「持続可能性と革新に対する我々のコミットメントは、より環境に優しい未来を目指すドバイのビジョンと完全に調和しています。今回の提携により、AeroGulf ServicesとSkyDriveは、この地域における環境に優しい空の旅の新たな基準を確立することになります」
AeroGulf Servicesはドバイ初の民間ヘリコプター運航会社で、ヘリコプターチャーター、油田輸送、撮影、救急医療サービスなど、さまざまな航空サービスを提供している。
同社は、CO2を排出しない環境に優しいeVTOL(電動垂直離着陸)機を利用した観光分野での機会開拓を目指している。「SKYDRIVE」は3人乗りで、ドバイで計画されている事業に適していると見られている。
両社は、観光サービスや観光フライトの提供に重点を置きながら、eVTOLによる商業運航のための潜在的な飛行ルートや実用的なユースケースを探るために協力する。
SkyDriveは、日本で初めて有人eVTOLを飛行させ、2024年3月にSkyDriveの公式生産パートナーであるスズキ株式会社の工場で「SKYDRIVE」の生産を開始した。