
ワシントン:国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエワ総裁は24日、シリアが世界経済に復帰できるよう協力する計画であることを明らかにした。
ゲオルギエワ総裁は記者団に対し、シリアの中央銀行総裁と財務相が今週、IMFと世界銀行の春季総会に20年以上ぶりに出席したことを明らかにした。
「我々の意図は、何よりもまず、シリアが世界経済に参入できるよう、シリアの制度再建を支援することだ」とゲオルギエワ氏は語った。
IMFと世界銀行の関係者は、ワシントンで開催された会議の傍ら、シリア政府高官や他の財務大臣、主要関係者と会談し、同国の復興について話し合った。
シリア政府高官代表団のワシントン訪問は、12月にバッシャール・アル・アサド前大統領が失脚して以来、シリアの新政権による初の米国訪問となった。
アサド政権に対する抗議行動に対する政府当局の致命的な弾圧に端を発した約14年間の戦争によって、シリアのインフラの多くは廃墟と化した。
アル・アサド政権が追放された後に発足した政府は、地域やさらに遠くにおけるシリアの絆を再構築し、復興努力への支援を獲得しようとしている。
しかし、アル・アサド政権時代に課されたアメリカの厳しい制裁措置は依然として残っている。
1月、アメリカは人道支援を奨励するため、制裁の一部を半年間免除する措置をとったが、その効果は限定的だった。
ロイター通信は2月、公共部門の給与を支払うために海外からの資金を呼び込もうとする努力は、これが米国の制裁に抵触するかどうかの不確実性によって妨げられていると報じた。
ロイター