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日産の欧州向けサバイバルプラン:SUVおよびルノーとの共有

19 May 2020
2020年1月9日にブリュッセルで開かれたブリュッセル・モーターショーで撮影されたルノーと日産の自動車用ロゴ。
2020年1月9日にブリュッセルで開かれたブリュッセル・モーターショーで撮影されたルノーと日産の自動車用ロゴ。
フランスにおけるルノー最大の生産地フランシュルセーヌで新型コロナウイルスCOVID-19の拡散を防ぐため保護マスクを着用して組立ラインで働く従業員たち。このラインでは電気自動車ルノー・ゾエとハイブリッド車日産マイクラの両方を製造している。2020年5月6日。(AFP)
フランスにおけるルノー最大の生産地フランシュルセーヌで新型コロナウイルスCOVID-19の拡散を防ぐため保護マスクを着用して組立ラインで働く従業員たち。このラインでは電気自動車ルノー・ゾエとハイブリッド車日産マイクラの両方を製造している。2020年5月6日。(AFP)
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Updated 19 May 2020
19 May 2020

日産自動車が欧州での事業を縮小する計画に取り組んでいる。スポーツ・ユーティリティ・ビークルと商用車に集中すると共に、製品と投資を提携先のルノーとより効果的に共有すると、3人の情報筋がロイターに語った。

5月28日に明らかにされることになっている、3年間のグローバル再建計画の一部であるこの戦略は、英国北東部サンダーランドにあるこの日本の自動車メーカーの工場で毎日のシフトを3回から2回へ恒久的に切り替える。ただしこの工場は、SUVのための主要ハブとなる。
また、スペインにある同社のバルセロナ工場を閉鎖し、約3,000人の雇用をリスクにさらす可能性があると、この計画を知る情報筋は話す。この情報筋はメディアに話をする権限を持たないため、名前を出すことは拒否した。
提案の中心となるのは、アライアンスパートナーであるルノーとの新たな協力の方法だ。両社は責任を負う分野を分担し、それぞれの分野で一方が「リーダー」となり、他方が「フォロワー」となる。
ルノーと日産はそのアライアンスの可能性を十分に実現することに長い間苦労してきた。その原因の一部が、主導権を握る分野を巡る緊張関係だった。
その後、関係は2018年11月にほとんど壊れる寸前まで張り詰めた。この時、長年にわたりアライアンスのトップに立ってきたカルロス・ゴーンが、会計上の不正行為の罪により日本で逮捕された。ゴーンはこの罪を否認している。

日産の売上と利益はその後ずっと横ばいだった。コロナウイルス伝染病が世界の自動車産業に与えた強烈な一撃も、同社にとっては、未来を確保するための戦略を考え出すことに緊急性を加えただけに過ぎなかった。ルノーも自身のリストラ計画に取り組んでいる。
情報筋によれば、日産の欧州向けプランは木曜の同社取締役会で、アシュワニ・グプタ最高執行責任者によって提示された。グプタは新たなリーダー/フォロワーモデルの指導的提唱者であり、主要な設計者であるという。

ルノーのジャンドミニク・スナール会長を含む12人の取締役会メンバーの多くが、この計画への支持を示したと情報筋は付け加えたが、詳細は語られなかった。
日産はコメントを拒否した。ロイターはコメントの要求に対してすぐに返答しなかった。

難しい市場

欧州は過剰生産能力や激しい競争、厳しい規制などが原因で、自動車メーカーにとっては長い間、難しい市場だった。ゼネラルモーターズは2017年にこの地域から撤退している。
欧州は量の点で日産のグローバル事業の約10分の1を占めるだけで、「成長や収益性にとってわずかな見込み」しかないと、ある内部者は評価した。
しかし、同社は縮小するにもかかわらず、この地域での存在感維持を熱心に望んでいる。

「欧州では爆発的な成長を求めることはできないものの、規制に乗り遅れないようにすることと、技術的競争力を維持することが必要」と、情報筋の1人は述べた。
ルノーとの新たな仕事上の関係性の下で、日産はクロスオーバーSUVに関して欧州で主導権を握るだろう。この車種は、ガソリンエンジン、ハイブリッド、およびあらゆる電気バッテリーのバージョンで提供されるだろうと、情報筋は言う。

商用バンや小型シティーカーでは「フォロワー」として活動し、ルノーの製造するバージョンの車両を利用することになるかもしれない。
この配置により、提携する両社は技術と生産能力を共有することが可能になる。一方で、先進技術と製品開発は「それぞれの設計、エンジニアリング、およびブランドの独自性を維持する」ため、互いから分離され続けると、情報筋の1人は述べた。

それは、パートナーによる公平なコスト削減だけでなく、新たな技術や製品研究開発の統合も求めるゴーンの下で生まれた緊張の、主要な源をほぐす試みである。日産の多くの人たちはこの動きを、ルノーが日産の優れたエンジニアリング能力と信じているものに便乗するための取り組みと見なした。モデルに関して言えば、欧州における日産の主要製品は、現地で製造されるクロスオーバーSUVのキャシュカイ(QASHQAI)とジューク(JUKE)、および間もなく発売され日本から欧州へ出荷されるバッテリー式電動クロスオーバーのエクストレイル(X-Trail)SUVとアリア(ARIYA)に絞られるだろうと、情報筋は言う。
彼らは、スポーティーなZやGT-Rモデル、バルセロナで作られるナバラ(NAVARA)ピックアップトラックは主要製品から外れる可能性が高いかもしれないと述べた。

製品ラインはルノーが生産する商用バンやマイクロカーのいくつかによって補完され、ブランドに規模を与えてディーラーに十分な車種を提供するだろう。

日産のサンダーランド工場はキャシュカイとジュークSUVのためのハブとなる。それぞれのルノーの同等モデルであるカジャー(Kadjar)とキャプチャー(Capture)も生産する可能性があるが、その決定がすぐになされることはないだろうと、情報筋は述べた。
サンダーランド工場はこれまで生産能力以下で稼働しており、英国の欧州連合離脱が原因でその未来に暗い影が落ちていた。

情報筋の1人は、この工場のための計画はロンドンとブリュッセルの間で結ばれる新たな貿易関係に左右されるが、日産は英国政府が支援的な政策を採用すると期待していると述べた。ルノーとの新たな関係性の構築において、日産のグプタはこのフランスのグループの小型商用車部門を率いていた時に自分が開発を始めたビジネスモデルを採用し、拡大しようとしている。

インド生まれのこの経営幹部は同部門を復活させた後、日産の商用車事業とのリーダー/フォロワー配置を作り出した。それによりこの日本のグループはルノーの基礎となる技術を利用してバンを作り上げ、フランスのグループは日産からピックアップトラックの技術提供を受けた。

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