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トヨタ会長、330億ドルの買収提案を背景に再選される

トヨタ自動車の豊田章男会長は、主要サプライヤーの330億ドル(約3.4兆円)にのぼる株式公開買い付けをめぐり、厳しい追及を受けることになりそうだ。(AFPファイル)
トヨタ自動車の豊田章男会長は、主要サプライヤーの330億ドル(約3.4兆円)にのぼる株式公開買い付けをめぐり、厳しい追及を受けることになりそうだ。(AFPファイル)
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12 Jun 2025 05:06:17 GMT9
12 Jun 2025 05:06:17 GMT9
  • トヨタ自動車会長の再選は3年ぶりで、これまでガバナンス上の懸念を指摘していた大手委任状発行会社のいずれからも反対されなかった。
  • 330億ドルの豊田自動織機買収を求める企業、関係改善を図る

豊田市(日本): トヨタ自動車の株主は木曜日、豊田章男氏を会長に再選した。日本の自動車メーカーがグループ企業を330億ドルで買収することで、海外の株主から批判を浴びる中、個人投資家の支持を強調した。

世界一の販売台数を誇る自動車メーカーの元最高経営責任者で、創業者の孫でもある豊田氏は、木曜日の年次株主総会で再選されるとの見方が強かった。この3年間で初めて、これまでガバナンス上の懸念を指摘していた大手委任状作成会社のいずれからも反対されなかった。

投票の内訳はまだ公表されていないため、トヨタの取締役として過去最低だった昨年の72%を上回ったかどうかは不明だ。

火曜日、グループ会社である豊田自動織機の株主は、外国人投資家から少数株主にとって不公平だと指摘されている4兆7000億円(330億ドル)の買収提案について、幹部に質問を浴びせた。豊田自動織機の取締役ではない豊田氏は、この会合には出席しなかった。

「豊田自動織機に関する報道はすでに多くなされていたので、多くの株主は十分な情報を得たと思っていたと思う」と、中部地方で開催された総会に2回目の出席となる40代のトヨタ自動車株主、堀内昭宏氏は語った。堀内氏は、トヨタ自動車がニュースサイト「東洋タイムス」で買収の根拠を説明したと述べた。

堀内氏は、「トヨタ自動車は日本で最高の企業であり、今後も成長し続けると思う」と語った。

トヨタ自動車は、豊田会長が自己資金10億円を投じ、日本で最も強力な企業グループの再編に拍車をかける複雑な取引を通じて、フォークリフトメーカーの豊田自動織機を非公開化する計画だ。

価格は1株16,300円で、一部の海外株主は、この価格は買収対象の本質的価値を過小評価しており、創業家一族によるグループ支配を強化するものだと指摘している。

トヨタ自動車は、この買収により、豊田自動織機がより幅広いモビリティ・アイデンティティを展開する中で、短期的な利益目標にとらわれることなく、グループ各社との連携を深めることができるようになると述べている。

今年、委任状アドバイザーのグラスルイスとインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズは、株主に豊田氏の再選を推奨した。グラスルイスは過去2年間、ISSは昨年、反対票を投じることを推奨していた。

豊田氏の地位は、より広範なガバナンス上の懸念から精査されるようになった。両アドバイザーとも、今年推薦を変更した具体的な理由は述べていない。

豊田会長はここ数年、株主の支持率が低迷している。昨年の72%は、過去2回の85%、96%から低下した。

7月の東洋タイムスとのインタビューで、豊田氏は、株主の支持率が下がり続ければ、自分の議席が危険にさらされる可能性があることを認めた。

豊田自動織機の前身である豊田自動織機製作所は、自動織機を製造するために1926年に設立された。その後、自動車部門を設立し、トヨタ自動車として独立した。

ロイター

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