
東京:加藤勝信財務相は金曜日、スコット・ベッセント米財務長官との過去の会談で、日本が保有する1兆ドル以上の米国債について特に議論したことはなかったと述べた。
加藤氏は定例記者会見で、石破茂首相が木曜日に野党指導者たちに、日米両国が現在行っている関税交渉の中で東京の米国債保有が話題に上ったと語ったというメディアの報道を取り上げた。
「日本の国債保有に関する問題は私とベッセント財務長官に委ねられている。私たちが議論した内容についてのコメントは差し控えるが、日本の国債の扱いについて具体的なやりとりはしていない」と述べた。
報道によれば、玉木雄一郎・国民民主党代表は、玉木氏が現在の保有国債が満期を迎えた場合、日本が長期債に再投資することで米国債利回りを安定させることができると提案した際、日米両国が日本の米国債保有について議論していたと石破氏が語ったことを引用している。
加藤氏は先月、日本が保有する米国債をワシントンとの貿易交渉で「カード」として使うことができると発言し、波紋を呼んだ。加藤氏はその後、東京は米国債を売ると脅すつもりはないと明らかにした。
金曜日、加藤氏は、日本が保有する世界最大の米国債の主な目的は、自国通貨を安定させるために必要な為替取引を行うための十分な流動性を確保することだと繰り返した。
日米両国は、為替レートなどの金融問題を直接貿易交渉から切り離し、財務大臣間の協議に委ねることで合意している。
加藤財務相とベッセント財務長官は、これまでに2度直接会談を行っている。5月に行われた最新の会談の後、加藤氏はベッセント氏と日本の米国債について直接話し合うことはなかったと述べた。
ロイター