
東京:日本最大の都市ガス供給会社である東京ガスは、イランとイスラエルの紛争が液化天然ガス(LNG)の調達に直接的な影響はないとの見解を示した。同社幹部が水曜日に述べた。
「当社はカタールやアラブ首長国連邦(UAE)からLNGを輸入していないため、現在のところLNGの調達に直接的な影響はない」と、東京ガスの菅沢 伸浩専務執行役員は、日本エネルギーサミット会議の場でロイター通信に語った。
「しかし、中東の緊張の高まりが LNG 価格の上昇や世界的な供給の混乱につながる可能性があるため、状況を注視している」と付け加えた。
イランとイスラエルの空戦は水曜日に 6 日目に入り、米国は戦闘に積極的に関与していないにもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領が火曜日にイランの「無条件降伏」を求めたことから、紛争が拡大する懸念が高まっている。
菅沢 氏は、米国は魅力的な供給源と見なされているため、現在総供給量の約 10% を占める米国からの調達を増やす可能性があると述べた。
日本最大の電力会社である JERA は先週、4 社の米国 LNG 供給業者から LNG を調達することで合意したと発表した。
アラスカ LNG プロジェクトについて、菅沢 氏は、50 年以上前に東京ガスが初めて LNG を輸入したのはアラスカだったという歴史的意義から、同社は関心を持っていると述べた。
しかし、具体的な条件(経済性など)を評価してから検討を進める必要があると付け加えた。
同社は主にオーストラリア、マレーシア、ロシアから LNG を輸入している。
ロイター