
ロンドン:日曜日の湾岸諸国の株式市場は、米国によるイランの核施設への攻撃を受けて、この地域での緊張の高まりは比較的影響を受けず、投資家が紛争による経済への影響を見極めたことから、ほぼ全面高で取引を終えた。
米国軍は土曜日の深夜、イランの 3 つの主要核施設を攻撃し、ドナルド・トランプ大統領は、イランが和平に同意しない場合、さらに破壊的な攻撃を行うと警告した。
グリニッジ標準時 9 時 15 分頃、サウジアラビアのベンチマーク指数 TASI は、同国最大の金融機関であるサウジ・ナショナル・バンクが 0.7% 上昇したことを受け、0.4% 上昇した。カタールのベンチマーク指数 QSI は、序盤のわずかな下落から反転し、0.2% 上昇した。
Pepperstone のシニアリサーチストラテジスト、マイケル・ブラウン氏は、「イランに対する米国の攻撃を、この地域の株式市場が比較的容易に受け流しており、開場の損失も比較的早く回復しているのは、確かに少し意外だ」と述べた。
ブラウン氏は、市場はすでに米国の攻撃の可能性を織り込んでおり、投資家は攻撃後に紛争が迅速に解決すると予想していたと述べた。
市場は、紛争が地域内の他の国に拡大するかどうか注目しているが、現時点ではその兆候はないと付け加えた。
米国軍基地を置くバーレーンとクウェートは、日曜日に紛争が自国に拡大する可能性に備え、バーレーンはドライバーに主要道路の回避を呼びかけ、クウェートは省庁複合施設に避難所を設置した。
クウェートの主要株価指数は、同時間帯に初期の下落を逆転し、0.3%高で取引を終えた。一方、バーレーンの主要株価指数は横ばいだった。オマーンの株価指数MSX30は0.5%上昇した。
中東の他の地域では、エジプトの基準株価指数EGX30が1.7%高で取引され、テルアビブの主要株価指数は1%近く上昇し、過去最高値を更新した。
ロイター