
ロンドン:ドナルド・トランプ米大統領がイランとイスラエルが停戦に合意したと発表したことを受け、リスク選好の動きが改善し、湾岸諸国の主要株式市場は火曜日の取引開始早々に上昇した。
トランプ大統領は完全な停戦を発表し、数百万人がテヘランから脱出した12日間の戦争に終止符を打つ可能性があることを明らかにした。
サウジアラビアのベンチマーク指数は2.1%上昇し、アル・ラジヒ銀行が1.9%、国内最大の金融機関サウジ・ナショナル銀行が2.1%上昇した。
その他では、最近上場したフライナスが79.80リヤルと7%以上急騰した。
しかし、石油大手のサウジアラムコは1.7%下落し、肥料会社のSABICアグリニュートリエンツは1.1%下落した。
イスラエルがトランプ大統領の提案に合意し、主要産油地域である中東での供給途絶の懸念が緩和されたことで、原油価格は2週間ぶりの安値をつけた。
ブレント原油先物は0645GMT現在、3.82ドル(5.3%)安の1バレル67.66ドルだった。
ドバイの主要株価指数は3.1%上昇し、日中の上昇率としては12月中旬以来最大となった。
他の上昇銘柄では、格安航空会社のエア・アラビアが7.2%上昇した。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランの核と弾道ミサイルの脅威を取り除くという目標を達成したことで、イスラエルはトランプ大統領のイランとの停戦提案に同意したと、火曜日に首相官邸が掲載した声明で述べた。
アブダビでは、アルダール・プロパティーズが8.3%上昇し、指数は2.2%上昇した。
カタールのベンチマーク指数は2%以上上昇し、カタール・イスラム銀行が2.2%上昇した。
カタールの民間航空局は火曜日未明、イランが月曜日にカタールのアメリカ空軍基地をミサイル攻撃したが、負傷者は出なかったことを受け、一時停止していた領空を再開したと発表した。
ロイター