
ニューヨーク: 火曜の石油価格は上昇した。生産国が供給削減の約束を引き続き守っているという確実性が高まっていること、およびコロナウイルスによる制限が緩和されることで燃料需要が回復することが支援材料となった。
ブレント原油先物は1:09pm(1709 GMT)現在、45セント(1.3%)高の1バレル$35.98で取引されている。米国ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油先物は89セント(2.7%)値上がりして$34.14だった。
石油輸出国機構、およびOPEC+として知られるロシアなどその他の大手石油生産国から成るグループは先月、コロナウイルスのパンデミックに襲われた価格と需要をテコ入れするため、5月~6月の石油生産量を合わせて約1,000万バレル/日(bpd)削減することに合意した。
ロシアのエネルギー大臣アレクサンドル・ノヴァクは、火曜に主な生産国との会合を開き、6月以降に現在の削減水準を拡大する可能性について話し合うことを予定していると、この計画に詳しい情報筋がロイターに語った。
RIA通信社は、ロシアの石油生産量が同国の5月と6月の目標である850万bpdとほぼ同じだったと述べた。
ロシアのエネルギー省は月曜、燃料需要の増加が助けとなり、6月か7月までには世界の余剰分は700万~1,200万bpd削減されるはずとのノヴァクの発言を引き合いに出した。
OPEC+諸国は6月初旬に再度会合を開き、価格をテコ入れするために供給削減を維持することを話し合う予定だ。石油価格は未だに今年始めよりも約45%低い水準にいる。
「4月中の原油の1,600万bpdの供給過剰は、原油需要の400万bpdの回復と、原油供給の1,200万bpdの削減が助けとなり、6月までに完全に逆転する可能性がある」と、ライスタッド・エナジーで石油市場のトップを務めるビョルナー・トンハウゲンは述べた。
「これまではOPEC+が最も大きな役割を果たしており、900万bpd近い供給を効果的に削減している。一方で非OPEC+の原油供給量も3月の水準から350万bpd以上減った」
今後の供給量低下の兆候として、エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズのデータは、米国の先週のリグ稼働数が過去最低の318まで減ったことを示した。
ロイター