
東京:日本経済新聞の報道によると、オーストラリアは自国の海軍用に日本製のフリゲート艦を購入する予定で、三菱重工業などと年内の契約締結を目指している。実現すれば、日本初の軍艦輸出となる。
オーストラリアの高官が日本政府筋にこの計画を伝えたと報じられている。もしこの取引が実現すれば、フィリピンへの防空・管制レーダーの輸出に続き、日本にとって2度目の防衛装備品一式の輸出となる。
オーストラリアは月曜日のオーストラリア国家安全保障委員会で、日本の提案を採用する意向を確認した。今後、建造を担当する三菱重工業との間で、最終的な価格やその他の詳細について交渉が続けられる。
オーストラリアは、三菱重工業が建造し海上自衛隊が使用している日本の「もがみ」型フリゲート艦の改良型か、ティッセンクルップ・マリン・システムズが建造するドイツの「MEKO A-200」のどちらかを選択していた。
日本の提案には、軍艦輸出の経験が浅いことや、価格がドイツのものより20%以上高いことなどの弱点があったと、オーストラリアのメディアは報じている。しかし東京は、ステルス性能や90人程度の比較的少人数の乗組員で運用できるといった艦船の強みをオーストラリアに売り込んだ。
日本は、艦の維持・運用に必要な人件費は、艦の耐用年数を通じて30%少なくて済むと主張した。
キャンベラは迅速な納入を重視し、東京は年間2隻の建造能力があると述べた。
同じフリゲート艦を航行させることで、両国は互いのドライ・ドックやその他の施設を利用できるようになり、運用の柔軟性が高まる。