
リヤド:サウジの不動産金融会社アムラク・インターナショナルが、リヤドで株式の30%を売り出すと述べた。コロナウイルス危機が始まって以来初の、取引所での新規株式公開(IPO)となる。
王国は石油収益への依存軽減を目指す経済改革の一環として、より多くのサウジ企業に上場を促し、資本市場を深化させようとしている。
約31億サウジアラビアリヤル(8億2,600万ドル)の資産を持つアムラクは、最終売り出し価格は6月22日に始まるブックビルディングプロセスの後、6月30日に発表されるだろうと述べた。
「上場企業になることで顧客の間により高い透明性がもたらされ、ビジネスを構築する助けとなると共に、資本コストを減らし収益性を大幅に押し上げるのにも役立ちます」と、アムラクのアブドラ・アルスダイリーCEOは話した。
サウジアラビアのNCBキャピタル社が単独の金融アドバイザー、事務幹事会社、引受会社、および主幹事会社となり、個人および機関投資家に対するトランシェも持つことになる。
サウジ投資銀行やドバイのイスラム住宅金融会社アムラク・ファイナンスなどの主要株主は、6ヶ月のロックアップ期間が課される。
「人口増や政府の支援策によって推進される王国の住宅需要は、2021年までに年間188,000ユニット増加すると見込まれており、2022~2025年は年間203,000、2026~2029年は年間219,000ユニットの増加が予測される」と、アムラクは声明で述べている。
サウジの小売業者ビンダウッド・ホールディングスも、早ければ今月にも新規株式公開に乗り出すことを計画していると、この件に詳しい2人の情報筋は言う。
王国でスーパーマーケットチェーンのビンダウッドとドナウを管理するこのグループは昨年、取引を企画するためゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、NCBキャピタル、GIBと共に、金融アドバイザーを担うモーリス・アンド・カンパニーを雇ったと情報筋は述べた。
ロイター