• この合意の下、投資家たちのコンソーシアムはガス・パイプライン・アセッツ社の49％の株式を取得する。同社はADNOCが新たに設立した子会社で、38のパイプラインに対するリース権を持つ。
• アブダビ首長国の全ての炭化水素資源を管理する国有企業のADNOCは、引き続きこのガス子会社の株式の過半数51%を保有する。

アブダビ：アブダビ国営石油会社（ADNOC）が火曜、ガスパイプライン子会社の49%の株式を世界中の大手投資家へ100億ドル以上で売却することに合意したと述べた。

この合意の下、投資家たちのコンソーシアムはADNOCが新たに設立した子会社ガス・パイプライン・アセッツの49%の株式を獲得する。この子会社は、合計982.3キロメートル（614マイル）をカバーする38のパイプラインに対するリース権を持つ。

アブダビ首長国の全ての炭化水素資源を管理する国有企業のADNOCは、引き続き同ガス子会社の株式の過半数51%を保有すると、同社は声明で述べた。

声明によれば、この取引でガス・パイプライン・アセッツの価値は207億ドルと評価された。

コンソーシアムにはその他の投資家と共に、シンガポールの政府系投資ファンドGICと、長期資産管理企業ブルックフィールド・アセット・マネジメントが含まれる。

ADNOCは、アブダビの公的収入の過半を占める石油収入が急激に落ち込む中、この合意によって同国営企業に100億ドル以上の現金収益がもたらされると述べた。

同社は昨年、アブダビの全ての原油を運ぶ子会社ADNOCオイル・パイプラインの40％を、米国の投資家ブラックロックとKKRに売却し、40億ドルを調達した。

ADNOCは2017年以来、既存および新規の油田の営業権を世界中の大手企業に供与してきた。

ADNOCのスルタン・アーメド・アルジャベールCEOは、最も新しい取引は同地域最大のインフラ投資であり、「ADNOCの低リスクで収益を生む資産に引き続き強い関心が向けられていることを示す」と述べた。

OPECの大手原油生産国であるアラブ首長国連邦（UAE）は、世界で6番目に大きいガス収益を抱えており、最近数ヶ月で膨大な量のガスと原油を新規に発見したと発表していた。

ADNOCはUAEが純輸出国になるために、ガス生産の拡大を計画している。また、原油生産能力を2020年中に400万bpd、10年後には500万bpdへ引き上げる計画もある。

AFP