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中国のサウジからの石油輸入が5月、過去最大を記録

コロナ対策の規制が緩和され燃料の需要が急速に回復するなか、中国の原油輸入の総量は5月前年比で19.2パーセント増大した。 (AFP file photo)
コロナ対策の規制が緩和され燃料の需要が急速に回復するなか、中国の原油輸入の総量は5月前年比で19.2パーセント増大した。 (AFP file photo)
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26 Jun 2020 01:06:45 GMT9
26 Jun 2020 01:06:45 GMT9
  • 燃料需要の回復に応じ、中国の製油所は原油処理量を増大してきた
  • 中国の原油輸入総量は5月、前年比で2パーセント増加した

北京/シンガポール:中国のサウジアラビアからの原油輸入は、5月、前年比でほとんど2倍に増加し、過去最大となった。製油所が安い燃料を先を争って入手するなか、サウジアラビアは、世界最大の原油輸入国である中国に対する最大の供給国としての地位を維持した。

中国海関総署のデータによると、先月のサウジアラビアからの輸入量は916万5000トンに達し、これは1日あたり216万バレルとなり、2019年5月の1日あたり111万バレルから約95パーセント、4月の1日あたり126万バレルから71パーセント上昇した。

中国の製油所は燃料需要の回復に応じるため原油処理量を増大してきた一方で、新型コロナウイルスのパンデミックによって世界の原油需要が混乱し安値となったことを利用して、原油の貯蔵量も増大してきた。

エネルギーコンサルタントのKplerは、中国の原油貯蔵量は、容量の61パーセントにあたる、過去最大の7億8200万バレルに達していると見積もっている。

今月初めに公表されたデータによると、コロナ対策の規制が緩和され燃料の需要が急速に回復するなか、中国の原油輸入の総量は5月前年比で19.2パーセント増大したが、これは記録上最大の月間輸入量である。

中国の製油所は5月、昨年11月以来初めて、米国から輸入された原油を受け取ったが、これは木曜日に公表されたデータによると約55万トンにのぼる。

データによると、4月の壊滅的低価格を利用して購入された原油が配送されるため、中国は7月、過去最大量の原油を米国から輸入することになる。

ロシアからの輸入は先月、4月の1日あたり175万バレル、前年の1日あたり150万バレルから、1日あたり182万バレル、全体で771万トンに上昇した。

米国の厳しい経済制裁のなか、中国は、ベネズエラからの輸入を避け、イランからの輸入はほとんど過去最低となったこともまた、データは示している。

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