• 2024年EUは、侵攻を受けているガザ地区の人々への人道支援に1億2500万ユーロを充当することとしている。欧州委員会委員のジョセップ・ボレル氏は、当地での食料不足がこれまでにない程の段階に達していると述べている。

ブリュッセル: 欧州委員会はパレスチナ自治政府へ、1億1800万ユーロ (1億3000万米ドル) 相当の包括支援を採択したと発表した。

委員会はこの支援が、ヨルダン川西岸地区の公務員への給与や年金、弱者家庭に対する福祉手当、医療支援を行った東エルサレムの医療機関への報酬の支払いに役立てられる、と述べた。

またウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は 、EUはパレスチナ自治政府をより長期にわたって支援する用意もあると述べた。

「我々は来年、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の経済的、政治的安定に寄与するためのより幅広い中長期的な包括支援を行うことを検討しています。現地の条件が整えば、この支援は二国家解決案を再び軌道に乗せる、より広い国際社会の取り組みの一環として行われます」と委員長。

2024年EUは、侵攻を受けているガザ地区の人々への人道支援に1億2500万ユーロを充当することとしている。欧州委員会委員のジョセップ・ボレル氏は、同地区での食料不足がこれまでにない程の段階に達していると述べている。

「これは重大な進展で、取り返しのつかない人道危機を防ぐには今すぐ行動を起こさなければならないという、全世界に対する警鐘です」と EUの外交トップは述べている。

「援助は、人道回廊や人道的停戦を含むあらゆる必要な手段を通じて必要な人々に届かなければなりません。」

マーティン・グリフィス国連事務次長（人道問題担当）は、世界の不作為を嘆いている。

氏はX（旧ツイッター）に次のように投稿している。「このような物理的、精神的犠牲や大量破壊を伴う野蛮な紛争が、非難広まりにもかかわらず、これ程までに長く続くことが許されていることは、我々の共同体の良心における消えることのない汚点となった」

ロイター