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サウジアラビアは債権により予算格差を埋めることができる、とシティバンクの役員は述べる

アメリカの大手銀行であるシティバンクのヨーロッパ、中東、アフリカの最高経営責任者であるデビッド・リビングストーンは、『アラブニュース』に対し地域最大の経済大国としての地位により、サウジアラビアは債券市場へよりアクセスしやすくなると語った。(供給)
アメリカの大手銀行であるシティバンクのヨーロッパ、中東、アフリカの最高経営責任者であるデビッド・リビングストーンは、『アラブニュース』に対し地域最大の経済大国としての地位により、サウジアラビアは債券市場へよりアクセスしやすくなると語った。(供給)
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03 Jul 2020 12:07:44 GMT9
03 Jul 2020 12:07:44 GMT9
  • 地域最大の経済大国としてのサウジアラビアの地位により債券市場へよりアクセスしやすくなる。
  • 中東が世界の他の一部地域のよりも遅れて不況から抜け出す可能性

フランク・ケイン

ドバイ:銀行幹部によると、サウジアラビアは新型コロナウイルス感染症による危機の間、国内資本市場と国際資本市場の両方を利用し、予算上の要求に対応できる能力を有している。

アメリカの大手銀行であるシティバンクのヨーロッパ・中東・アフリカ担当最高経営責任者であるデビッド・リビングストーン氏は、『アラブニュース』に対し、地域最大の経済大国としての国の地位により、サウジアラビアは債券市場へよりアクセスしやすくなると語った。

「最大の経済大国であり、国内に投資可能資産を多く保有することで、サウジアラビアは政府予算を賄うための資本の流動性にアクセスできるようになると言えるだろう。確かに、国際資本市場は引き続き役割を果たすことになる。しかし国際資本市場のみへの依存という形ではなく、国際資本市場と国内の資本市場を組み合わせたものである。」と彼は述べた。

シティバンクは、昨年120億ドルを記録したサウジアラムコ債など、サウジアラビアが調達した一部の大型債券に関与してきた。リビングストーン氏は、資金調達手段としての国内債券市場の高度化について強調した。

「サウジアラビアの国内市場は、資金調達のバランス能力とともに成熟を続けており、常に国際資本市場に依存しているわけではない。これは非常に良い戦略である」と述べた。

リビングストーンは、「未来を方向づける:新型コロナウイルス後の世界では次に何が起こるのか?」というテーマで、シティバンクが主催しオンラインで開催された2日間にわたる講演会において他のシティバンク幹部らと共に講演した。

彼は新型コロナウイルスによるロックダウンから生じる経済危機への対応としてサウジアラビアの政策立案者が緊縮財政策に頼ってきたとする案を重要視しなかった。

「緊縮財政は当たり前のことではないと思う。なぜなら新型コロナウイルスにおける最大の課題というのは結局、経済活動の当事者である個人、中小企業、小さな商店、そして企業やより大きな組織が被った損害であるからだ。これこそ各国政府が生活と経済のバランスを取らなければならないところであり、簡単なことではない」と語った。

「国民経済を踏まえた判断が必要である。なぜなら最終的に政府がこの状況から抜け出す道は、国内政策をそれらの政策を受け入れる国の能力と照らし合わせて測ることであるからだ」と付け加えた。

景気回復のタイミングとその形態について、リビングストーン氏は、中東が世界の他の地域よりも遅れて不況から抜け出す可能性があると述べた。

「多くの人は2021年には中東地域はより急速に景気回復すると予想しているが、景気回復はやや遅れている。しかし、我々は世界的な回復はシフトする可能性があると考えている」と述べた。

また、サウジアラムコが野心的な配当政策の一部を債務発行により賄うことを検討することは「適切な行為」であると述べた。

「資本市場は企業のニーズに対する資金調達及び企業の貸借対照表におけるホールセール資金調達ために存在するものであると考えている。それが自社の資本支出のためなのか、有機的成長のためなのか、または株主還元のための資金調達なのかは関係ない。」と彼は語った。

地域の経済成長と世界貿易の見通しについては、現在の不況下で過剰に悲観的な考えをすることに対して警告した。「この経済の谷間でいろいろ憶測するには十分注意する必要がある」と述べた。

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