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貯蔵不足、低需要、制裁の3重苦を受けるイラン原油

イラン南西部のアバダン製油所の全景。(ロイター/資料写真)
イラン南西部のアバダン製油所の全景。(ロイター/資料写真)
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08 Jul 2020 04:07:58 GMT9
08 Jul 2020 04:07:58 GMT9
  • 新型コロナウイルスと米国の経済制裁により在庫量が限界点に達したと見られる

アラブニュース

ロンドン:業界の専門家によると、イランの石油生産量はほぼ40年間で最低の水準に達しており、同国の貯蔵施設は急速に貯蔵量の限界に近づいている。

これは世界的な需要の減少によりイランの石油輸出が減少し、新型コロナウイルスのアウトブレイク(集団感染)により製油所の操業が妨げられている中での出来事である。

イランでは1万1,000人以上の死亡者が確認され、中東で最悪のコロナウイルスのアウトブレイクに見舞われ、あらゆる産業分野が影響を受けている。

これは、イランの重要な石油部門に対する「完璧な嵐」を生み出し、わずかに残った販売能力も、米国政府がイラン核合意から離脱した後、2018年より開始された米国による制裁によってさらに混乱を来している。

FGE Energyによると、イランの総原油生産量は今年3月の日量310万バレル(bpd)から6月には300万バレル(bpd)に減少し、7月にはさらに10万bpd減少すると予測されている。

原油生産量は6月には190万bpdと低迷し、1981年のイラン・イラク戦争開始以来の低水準となった。

輸出量も減少し、情報源によって見積もりは異なるが、市場情報会社Kplerによると5月には10万bpd、FGEによると同約21万bpdだ。これは2018年4月にイランが輸出した250万bpdの10%を大きく下回っている。

一方で、FGEによると、イランの陸上原油在庫は、1月にわずか1,500万バレルだったのに対し、6月には6,300万バレルに達した。

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