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「WTOは緊急の改革が必要」、サウジの次期事務局長候補者語る

20 Jul 2020
ジュネーブの世界貿易機関(WTO)本部エントランス脇の歩行者用信号が赤色に灯っている。(AFP/資料)
ジュネーブの世界貿易機関(WTO)本部エントランス脇の歩行者用信号が赤色に灯っている。(AFP/資料)
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Updated 20 Jul 2020
20 Jul 2020
  • WTO、かつてなく改革の必要ありとムハンマド・アッ=トゥワイジュリー氏語る

ラワーン・ラドワーン

【ジッダ】世界貿易機関(WTO)の事務局長選にサウジアラビアから立候補したムハンマド・アッ=トゥワイジュリー氏は声明で、「世界貿易機関(WTO)は改革が急務だ」と語った。

発言は同氏がジュネーブのWTO本部で開かれた国際記者会見で将来構想を語る中で飛び出した。目下世界経済が停滞の恐れに瀕しているだけに改革の必要性はかつてなく高い、とした。

トゥワイジュリー氏は、「WTO全加盟国の同意を得てこの組織を先導し改革を実行することを楽しみにしている」と語った。同氏はWTOトップの役割として、ガバナンスを効かせつつ加盟国間の相互理解が図れるよう実効性ある仲立ちとなること、また数値を透明化して組織を実際に動かしていくことを指摘した。

トゥワイジュリー氏はまた、目下の難題の根本を理解し解決に向けた複数のシナリオを模索するうえで、現状を正確に調査する必要がある、と語った。

「新事務局長が最優先とすべきはWTOの信頼性の回復だ。さらに言えば、変革への対応力も求められる。今後ともWTOがうまく運営されていくためにはそこが最重要となるはずだからだ」。

加盟国間の貿易紛争を裁定するWTOの上級委員会は問題を抱えたままさらに数か月を空費している。

新型コロナウイルスの感染拡大と各国政府の保護貿易政策を原因とする経済危機にかんがみ、WTOの抱える最重要の問題は「実効性あるリーダーシップとマネジメントの不在だ」とトゥワイジュリー氏は語った。閣僚会合を近く開き、さらなる活力と実効性をともなった交渉手法を採択することで状況は改善される見込みがあると同氏は話し、多国間の枠組みは全加盟国の利とはなるが歩みが遅く前進が求められるとも力説した。

貿易と世界経済では長年の経験があるだけに、自分ならWTOの活動内容に明確なビジョンがある、とトゥワイジュリー氏は語った。世界は目下、貿易の円滑な流れに累を及ぼすさまざまな変化にさらされているため加盟国すべての同意を得た諸改革の実行が求められていることから、緊急に関心を振り向けるべきいくつかの優先事項が世界経済にはある、ともしている。

事務局長に女性が就任することについて問われた同氏は、女性がトップに就くことを支持するとした。「WTOが目下の諸課題を克服するうえで、女性がトップなら組織の発展や支持に大きな役割を果たすだろう」。

サウジ政府は今月初旬に、サウジ王宮府顧問で経済閣僚をつとめたこともあるトゥワイジュリー氏をWTO次期事務局長の候補者に指名した。サウジ政府は先にWTOに意見を具申し、多国間貿易システムおよびWTOがその支援に果たす重大な役割について信頼を寄せているむねを伝えている。

WTO(本部ジュネーブ)の事務局長は全会一致で決まる習いだ。が、意見の一致を図れない場合は選挙となる。新事務局長の就任は9月1日となる。

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