チュニス:イタリア沿岸を目指していた移民船が沈没し、チュニジア人移民4人が死亡、21人が救助されたと、司法当局筋が13日に明らかにした。
フォージ・マスムーディ裁判所報道官がAFP通信に語ったところによると、移民船は12日にチュニジア東部のスファックスを出発した後に転覆した。また、調査も開始されたという。
スファックスは、チュニジアやアフリカ各地からより良い生活を求める移民が集まり、多くはぼろぼろの船に乗り込んで、地中海横断という危険な航海へと旅立つための主な中継地点となっている。
このチュニジア東部にある港湾都市は、イタリアのランペドゥーザ島から約130キロ(80マイル)に位置している。
4人(女性1人と子供3人)が今回の転覆事故で死亡し、残りの21人(全員チュニジア人)は沿岸警備隊によって救助された。
チュニジアは過酷な経済危機や生活必需品の深刻な不足に悩まされており、危険な航海を選択する人々が増えてきている。
同国はまた、2021年7月にカイス・サイード大統領が権力の掌握に動いて以来、反対派がそれを「クーデター」だと訴え、大きな政治的対立による混乱も起きている。
AP