ベイルート:レバノンは17日、同国北部沿岸で沈没した移民船から50人以上(ほとんどがシリア人)を救助したと軍が発表した。
軍は声明の中で、レバノン北部の都市に言及し、軍は「違法な密入国斡旋に使用されている船がトリポリ沖で沈没しているとの情報」を入手したと述べた。
海軍は「パレスチナ人2名とシリア人49名を含む51名の救助に成功した」と同声明は付け加えた。
同声明によると、レバノン赤十字が救助された人々への支援を行ったが、ボートがどこに向かっていたのかは明らかにされていない。
レバノンからボートで出国する移民、亡命希望者、難民は通常、ヨーロッパでのより良い生活を求めており、多くの場合、約200km先の東地中海のキプロス島に向かう。
当局によると、レバノンは約200万人のシリア人を受け入れているが、国連に登録されているのは約80万人で、一人当たりの難民数としては世界最多となっている。
レバノンの経済は2019年後半に崩壊し、同国は移民の出発地と化した。当局はしばしば、海上での密入国活動を阻止した、あるいは密入国者と移民志願者の両方を逮捕したと発表している。
レバノン国籍の人々もまた、自国の戦争や経済的苦境から逃れるために、シリア人やパレスチナ難民とともに、ヨーロッパへ向けて危険な航海を続けている。
12月1日、レバノン軍は、主にシリアからの110人が海路で出国しようとした密航作戦を阻止したと発表した。
17日の救出は、ガザ地区でのイスラエルとハマスの数週間にわたる紛争のさなかに行われたもので、レバノンとイスラエルの国境でも、主にイスラエル軍と、ハマスと連携するレバノンのヒズボラとの間で小競り合いが起きている。
AFP