
フランク・ケイン
ジッダ:サウジアラムコの社長兼CEOであるアミン・ナセルは、石油化学業界での功績が認められ、名誉あるカヴァラー賞を受賞することになった。ナセルは、ヨーロッパと北米以外では初の受賞者となる。
この賞は、石油化学業界での優れた業績を表彰するもので、今年のバーチャル表彰式で授与される予定だ。ナセルが受賞する今年は、アラムコがサウジ基礎産業公社(SABIC)との画期的な合併を完了し、数十億ドル規模の世界的な産業に新たな力を生み出した年である。
「ナセルは、6900億ドルのSABIC買収、世界中でのメガプロジェクトの建設、石油精製技術の開発など、石油化学分野で大きな進歩を遂げました」と、独立商品情報サービス(ICIS)のウェブサイト「Chemical Business」のグローバル・エディターであるジョセフ・チャンは語る。
カヴァラー賞の受賞者は、コンサルタント会社のICISと専門の経営者組織であるChemist’s Clubによって選ばれた化学業界の経営者からなるピアグループによって選定される。カヴァラー賞は、収益性や環境、社会、ガバナンスの問題への取り組み、イノベーション、合併・買収活動などを考慮して受賞者が決定される。
「アラムコの活動レベルは、どの企業にとっても前例がありません」とチャンは語る。
「アラムコのグローバルな野心と石油化学への投資は、今後何年にもわたって業界に波を起こすことでしょう」
カヴァラー賞は、ナセルが今年受賞する2つ目の重要な賞である。ナセルは1月にコンサルタント会社のエネルギー・インテリジェンスから「エネルギー・エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー」に選定されている。