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トルコは経済崩壊と景気後退の寸前

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の人気は急落している。(AP通信)
レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の人気は急落している。(AP通信)
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13 Aug 2020 04:08:00 GMT9
13 Aug 2020 04:08:00 GMT9

アラブニュース

ジェッダ:レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の人気は、トルコの崩壊しかかっている経済と足並みをそろえて急落している、と金融専門家たちはアラブニュースに語った。

アメリカの投資銀行、ゴールドマンサックスによれば、トルコリラの価値は対米ドルで、1ドル7.3リラまで下落し、トルコの中央銀行はこの通貨を下支えするために、650億ドルを費やしたという。

新型コロナウイルスのパンデミックの期間に、政府は世帯への支援を図ったが、この結果は12パーセントのインフレ急上昇となり、消費者負債は25パーセント上昇して、この3カ月で1,000億以上になった。

トルコリラが下落し、輸入品の価格が上昇して、リラを稼いで、ドルを借り入れする多くのトルコ人たちの生活水準は、急激に落ちている。

トルコ経済は今年、およそ4パーセント縮小することが予想されている。一時解雇が禁じられているので、公式失業率は12.8パーセントにとどまっているが、現実の数字はもっとはるかに高い、と多くの専門家が語っている。

この最悪の事態を後押しするように、このパンデミックにより、観光収入と輸出は大幅に縮小しており、景気動向とトルコ中央銀行の独立性をめぐる懸念から、外国資本は逃げてしまっている。

ロンドンにあるテネオ・インテリジェンスのウォルファンゴ・ピッコリ氏は、ロジックが金利引き上げを決定づけるが、「これは起きそうにありません」と語った。

中央銀行関係者たちが、8月20日に金融政策決定会合で、あからさまな利上げをなんとか回避しようとするでしょう、とピッコリ氏は語った。制御された通貨の切り下げと、トルコリラの流動性制限など、裏口の金融政策を併用することが、関係者たちの望ましい方法なのです」と、ピッコリ氏は語った。

解散総選挙があるのではないかとの憶測があり、トルコに対する相当な経済的根拠があるにもかかわらず、金利を上げればインフレが起こるというのが、エルドアン大統領の考えだ。

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