ブリュッセル:オリンピックの上級幹部ピエール・オリヴィエ・ベッカーズは土曜、延期となった東京オリンピックは「2021年に開催されるか、まったく開催されない」ことになると明らかにした。
このベルギー人幹部は、来年がコロナ禍により延期された大会を開催する最後のチャンスになるという、日本と国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長の立場を改めて表明した。
「現在、大会が2021年7月23日に開始すると誰もが確信している」と、彼はベルギーの新聞L'Avenir紙に語った。
「2021年に大会が開催されるか、まったく開催されないことを確信している。
莫大なコストと何千人もの関係者を考慮すると、このようなプロジェクトを仕掛り中のままこれ以上継続することは考えられない」
ベッカーズは、オリンピックのような主要スポーツイベントが開催される前に、従来のスポーツカレンダーがCOVID-19ロックダウンから復活することが「不可欠」であると示唆した。
「すべてのスポーツ連盟が、大会延期に適応する必要がある」
このベルギーのオリンピック委員会会長は「二度目の同様の激変は考えられない」と強調した。
ベッカーズによると、東京に関する最終決定は「(世界的な健康危機に関する)問題が続けば、春に下される」という。
氏は大会の開催について楽観的であると述べ、無観客開催については拒否した。
3月には、世界中で数十万人が死亡し、国際スポーツ大会や旅行の中止の原因となったコロナウイルスにより、2020年東京大会は1年間延期された。
ベッカーズは2024年大会のIOC調整委員会を率いており、パリ大会を過去の大会とは「異なるものとなってほしい」と語った。
「経済的に責任感を持ち、包摂的、持続可能で、社会にとって有用となる大会を開催したい。
IOCの望みは、大会が都市や国のニーズに適応すること、そしてその逆もまた真となることである。パリ大会は、このビジョンに完全に適合する初の大会となるだろう。
我々は巨大化志向に抗わなければならない」と氏は続けた。
「パリ大会では運営に38億ユーロ、すべてのインフラに約30億ユーロと、以前の大会よりも低い予算に戻る」
AFP