
ニューヨーク:デベロッパーに直接代金を支払うシステムを導入したため、人気ゲーム「フォートナイト」がAppleとGoogleのアプリストアから削除された。AppleとGoogleは、アプリ内課金から30%の手数料を徴収している。この点は以前からアプリ開発者の間で問題視されている。
フォートナイトは無料ゲームだが、武器やスキンなどのアイテムが欲しい場合は、ユーザーがアプリ内課金で購入する仕組みになっている。開発元のEpic Gamesは8月13日のブログ投稿で、AppleのApp StoreとGoogle Playを介さず、アイテムを直接購入できる「EPICディレクトペイメント」というシステムを導入すると発表した。Epicによると、このシステムはPCやMac、Androidスマホで使われているのと同じ支払方法だという。
AppleとGoogleは、このシステムが自社のガイドラインに違反していると発表した。
「EpicはAppleによる審査・承認を受けずに新機能をアプリ内に実装した。アプリ内課金に関するApp Storeガイドラインにあからさまに違反する行為だ。このガイドラインはすべてのアプリ開発者に適用されている」とAppleの声明にある。
Googleはフォートナイトが引き続きAndroid上で利用でき、Google Playストア以外のアプリストア経由ならダウンロード可能と発表した。Androidユーザーなら他のアプリストアからフォートナイトをダウンロードできるが、iPhoneユーザーの場合は基本的に無理だ。
Epic Gamesにコメントを求めたがしばらく返事がなかった。Epicはフォートナイト公式Twitterアカウントで「Nineteen Eighty-Fortnite(1984トナイト)」という抗議映像を公開すると発表した。一見したところMacintoshを発売開始した時Appleが放映した伝説的CM「1984」のパロディーのようだ。さらにフォートナイトを削除した件で、カリフォルニア州北部の連邦地裁にAppleを提訴した。
AP